ロシア皇帝やイギリスのビクトリア女王などから愛された猫とされ、高貴で美しい姿は愛猫家からも好かれ繁殖が盛んに行われました。今でも人気の高い猫種に入ります。
では、そんな気品溢れるロシアンブルーの性格や寿命、飼い方、病気などについて ご紹介しますので見ていきましょう。
目次
ロシアンブルーの性格は…
ロシアンブルーは、飼い主にとても忠実で「犬に似ている」と言われますが、飼い主さんに忠誠心があり、従順だということからです。ただ、プライドが高く気まぐれで自分が選んだ相手でないと従わないという一面もあります。家族の中でも好き嫌いを分けるようです。基本的には大人しい性格をしています。
人見知りは激しく神経質な面があるので初対面の人には警戒心を持ち、慣れるまでに時間がかかります。
ロシアンブルーの寿命は…
ロシアンブルーの平均寿命は、10〜13歳です。長生きな例だと18歳まで生きた子もいるようです。
1日でも長く一緒に暮らしていくために高齢になったら健康管理をもちろんのこと、健康診断を受けましょう。
ロシアンブルーの歴史
ロシアンブルーの起源は北極圏に近いアルハンゲルと言われています。アルハンゲル・キャットと呼ばれることがあるが地名が由来とされています。1880年頃からイギリスのキャットショーに出されていました。1900年代、イギリスで血統登録され「ロシアンブルー」と名称されました。
19世紀後半から20世紀前半、戦争や食糧難でロシアンブルーの数も減少しロシアンブルーとシャムとの交配が行われました。体型が少し太めになったので、20世紀前半からアメリカのブリーダーは交雑が行われていたロシアンブルーとスカンジナビアにいたロシアンブルーを交配させスマートな体型に戻し今に至ります。
ロシアンブルーの特徴
体重は4キロ前後の中型です。短毛種でダブルコート、被毛の色はブルー。くさび形の小さな頭にエメラルドグリーンのの大きな目、耳はピンと立ち離れています。尻尾は長く手足は引き締まり細い身体に無駄のない筋肉で、フォーリンタイプです。
「ボイスレスキャット」と呼ばれるほど鳴くことが殆どありません。そのため、マンションなどの集合住宅で飼うにも適しています。
ロシアンブルーの飼い方
寒い地域原産のため、アンダーコートとトップコートの2種類の毛がびっしりと生え、季節の変わり目に生え変わるアンダーコートでツヤを保つために 小まめなバラッシングが大事です。
ロシアンブルーは筋肉が発達し俊敏に動きます。その均整のとれたプロポーションを保つため肥満を予防し、しっかりと運動量を確保してあげましょう。
ポイント
ロシアンブルーは狩猟本能が高い猫種です。ときに家の中を走り回ったりするのでストレス解消のために 猫じゃらしなどのオモチャで遊んであげてください。本能が満たされれば普段通りの穏やかなロシアンブルーに戻ります。
ロシアンブルーのかかりやすい病気
・尿石症
シュウ酸カルシウムという尿石ができやすいです。頻尿、血尿、排尿障害の症状がみられたら医師の受診をしましょう。
予防として水分を十分に摂り、食生活はミネラル・ビタミンの含まれた物を適正な量を与えることです。カロリーにも気をつけ、定期的に尿検査を行われた方が良いです。
治療は、尿道に結石を超音波で破砕したり、カテーテルを尿道に通し処置をしたりします。尿石の場所や大きさによって手術をおこないます。その後は尿石を出来にくくするように内科治療や食事療法になります。
・糖尿病
ロシアンブルーは筋肉質ですが、肥満になりやすい傾向があり糖尿病を発症しやすいと言われています。糖尿病は悪化するとインスリン注射が必要になるほど、負担が大きいので十分に注意しましょう。日頃からの食生活には注意し肥満や糖尿病のリスクを下げましょう。普段より水をよく飲んだり、おしっこの量が増えたり、体重が減るなどしたら病院で受診しましょう。
治療は、食事療法、インスリン注射と人と同じような療法になります。インスリン注射は基本的に1日2回なので飼い主さんが、ご自宅で注射します。
・慢性腎臓病
腎臓が数ヶ月から数年かけて徐々に機能しなくなっていきます。慢性的な腎臓の炎症が原因ですが、症状が悪化する頃には腎臓の機能が三分の一ほどしか無くなり手の施しようがなくなることが殆どです。
糖尿病でも記しましたが普段よりも多飲多尿になったら注意して早めに医師の診察を受けましょう。
慢性腎臓病は完治させることができないので、進行を遅らせる治療になります。腎臓に負担をかけないようにする内服薬の投与。タンパク質や塩分などを制限した食事など。脱水などの場合は、皮下点滴の処置もおこないます。
まとめ
気品ある体型や魅力的な目鼻立ち。目はエメラルドグリーンで、毛はベルベットのようなシルキーなブルーが特徴のロシアンブルー。その気品溢れる雰囲気をロシア貴族のようにお家に迎え入れてみませんか。
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