イギリス原産のゴールデンレトリバー。災害救助犬などでも活躍している穏やかな賢い犬種ですね。
大型犬の中で人気ランキングに常にランクインしているゴールデンレトリバー。この記事では、性格や寿命、飼い方や かかりやすい病気をご紹介していきます。
目次
ゴールデンレトリバーの性格
ゴールデンレトリバーは、たいへん賢く穏やかな性格です。人にも犬にもフレンドリーです。洞察力があり、飼い主さんの気持ちを汲み取り、行動する犬種です。そのため、盲導犬などの介助犬や災害救助犬、警察犬などとして様々な場面で活躍してきています。
水銃猟で猟師が撃った獲物を陸地へ持ち帰る犬として活躍していました。レトリバーとは持ち帰るという意味です。そのため、水遊びも大好きです。興奮してはしゃぎ過ぎる面もありますが、幼い頃から躾ければ飼い主さんの言うことを、よくきく子になるでしょう。
基本的に攻撃性の少ない犬なので、どんな人にも友好的に接することができ知らない人や犬に威嚇をすることもありません。
家族には大変に愛情深く人と一緒にいることに幸せを感じます。なので、留守番は少し苦手で淋しがり屋です。
ゴールデンレトリバーの寿命
ゴールデンレトリバーの寿命は平均で10~12歳といわれています。ちなみに、大型犬の平均寿命は14.02歳とされています。
どの犬種も言えますが、長生きしてもらうためにはストレスを与えず、体重管理・健康管理に留意しましょう。
アイ
ゴールデンレトリバーの歴史
19世紀の半ばにスコットランドのツゥイードマス卿が小型のニューファンドランドとツゥイード・ウォーター・スパニエルを交配させた基礎犬が起源とされています。その後、アイリッシユ・セッターなど数種の犬種と交配させ、狩猟能力が優れ、穏和で忠実なゴールデンレトリバーが誕生しました。
1956年、イギリスケンネルクラブでは、それまでゴールデンレトリバーまたはイエローレトリバーと呼ばれていましたが、ゴールデンレトリバーと統一されました。
1932年に アメリカのケンネルクラブに公認されたゴールデンレトリバーは、1950年代に全米で最も人気のある犬種となりました。その後、日本でも1990年代にブームとなりました。
ゴールデンレトリバーの特徴
被毛は長毛で、オーバーコートは少しウェーブがかかっています。水j銃猟をしていた犬種ですので、アンダーコートは密生して防水性が高くなっています。
毛色はゴールドまたはクリーム。
均整の取れた体つきで、オスの体高は58~61cm体重は29~34kg。メスの体高は54~57cm、体重は24~29kg。
大きめの頭部、垂れ耳、アーモンド形の目が特徴的です。
アイウエオ
ゴールデンレトリバーの飼い方
大型犬で体力のあるゴールデンレトリバーは、朝晩1日2回の散歩は必要です。若く元気なうちは、1時間以上が理想です。部屋の中でもボールやオモチャで、たくさん遊んであげてください。
大型犬なので力が強いため、散歩中でもリードを引っ張られるので、思わぬ事故に繋がりかねません。きちんと躾をしましょう。賢い犬ですので幼い子犬の頃から、躾けましょう。無駄吠え、噛みつきはしにくい犬種ですが、甘やかすだけではワガママな犬に育ちます。
毛の手入れは難しい犬種ではありません。週に数回のブラッシングをしてあげてください。換毛期は抜け毛が多くなりますので、毎日ブラッシングした方が良いでしょう。
ゴールデンレトリバーは、ダブルコートの犬種ですので寒さには強いのですが、暑さには弱いので湿度の高い日本の夏は熱中症など注意が必要です。屋外で飼うには向かないので室内で飼うことをお勧めします。
食欲は旺盛なので決められた給餌量を与えましょう。また、運動不足、食べ過ぎによる肥満になりやすく生活習慣病も増えています。健康管理の為、運動量を考慮した散歩、遊びをしてください。
アイウエオ
ゴールデンレトリバーのかかりやすい病気
・股関節形成不全
歩行時に ふらついたり、座り方がおかしいとい症状がみられます。遺伝的要素や偏った栄養、また運動も原因とされます。大腿骨を受け止める くぼみが浅かったり、通常は丸い大腿骨の先が変形したりして上手く関節が噛み合わず歩行の異常として症状が出ます。
治療法としては、内科的治療と外科的治療があります。内科的治療は、消炎鎮痛剤やレーザー治療で痛みを和らげ、安静にしている間に体重を適正になるまで減らしていきます。外科的には、「骨盤 3 点骨切り術」「股関節全置換術」「大腿骨頭切除術」などがあります。犬の年齢や、症状、関節の状態などを考慮し、方法は異なります。
・悪性リンパ腫
リンパ球という細胞が増殖し悪性腫瘍(がん)となったのがリンパ腫です。犬の場合の多くは体のリンパ筋が腫れてきます。
腫瘍の発生部位によって変わりますが、消化器系は下痢や嘔吐、食欲不振。骨髄などの箇所では貧血、血中に腫瘍細胞が見つかる。胸部付近では呼吸の異常などの症状がみられます。
治療法としては、抗がん剤を投与する科学療法治療となります。シニア期を迎えたら定期健康診断をしましょう。
・胃拡張、胃捻転
胃が拡張して、ねじれを起こし疾患です。フードや水などの液体、ガスなどを急速に摂取して溜めることにより胃拡張を起こし胃捻転を起こします。一気に食事を済ませてしまうことで胃拡張が起きやすいのでフードの与え方には注意が必要です。また、食後すぐの運動は胃拡張を誘発します。
大型で胸の深い、グレートテンやジャーマンシェパード、ゴールデンレトリバー、ドーベルマン、ボクサーなどが多く発症します。
完全に予防することは難しいですが、食事を1日2〜3回に分けて与えたり、1度に大量の食事を与えないなど管理するのが重要です。
・外耳炎
症状は、耳が臭う、赤くただれる、耳を振ったり耳を痒がり掻く仕草をします。
原因として挙げられるのはアレルギー、異物混入、ダニ、水などが入るなど。垂れ耳の犬種はかかりやすいようです。外耳炎は慢性化しやすく治りにくいので治療には長期間かかる場合が多いです。
治療は消炎剤や、かゆみ止め。感染に対する治療薬の投与があります。
・甲状腺機能低下症
甲状腺の萎縮や破壊、腫瘍などが原因とされています。症状としては元気がなくなる、散歩や運動を嫌がる、震える、脱毛、皮膚が乾燥し黒ずむなど。
予防法はありません。定期的な健康診断で早期発見・早期治療を心がけましょう。治療は、根本的に完治さできる治療はありませんが、甲状腺ホルモンを投与することになります。これにより、症状の改善が期待できます。投薬を中断すると、甲状腺機能低下に戻ってしまいますので、生涯にわたり投薬が必要となります。
まとめ
アイウエオ
ゴールデンレトリバーの性格や寿命などを、一通り見てきました。
多くの犬の中でもゴールデンレトリバーは、人の為に行動し、人に寄り添う犬種でしたね。こんなにも人に献身的な犬も他にいないと言えるほどの愛情を家族に示してくれることでしょう。
ただ、やはり可愛いからと言って子犬のうちに甘やかして育てると後々、飼い主さん自身が困ります。凄く頭が良いので子犬の頃からしっかりと躾けることが重要です。
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