スヌーピーのモデルになった犬種のビーグル。
人懐こい性格で、他の犬とも仲良くできるフレンドリーな犬です。この記事では、ビーグルの性格や寿命、特徴や飼い方、かかりやすい病気まで紹介していきます。ビーグルの魅力を知ってみましょう。
目次
ビーグルの性格
ビーグルは、獣猟犬ながら攻撃性も少なく、集団で行動していたため友好的です。また、やんちゃで活発。好奇心旺盛の甘えん坊です。人とも上手く付き合えるし、他の犬とも仲良く遊ぶことができます。その昔、仲間の犬と連携して吠えながら獲物を追い詰めるという習性から来ているのでしょう。猟犬だったので家族にも愛情深く、飼い主さんとのそばにいることを好みます。なので、長時間の留守番は苦手です。
好奇心は旺盛で遊びは大好きです。好奇心から飼い主さんの指示を無視してしまうことがあります。噛み癖や無駄吠えは猟犬だった頃の名残もあり付きやすいので、幼い時から躾が必要です。ただ、賢い犬種なので時間はかかりますが、根気よくしつければ、しっかりと覚えてくれます。
ビーグルの寿命
ビーグルの平均寿命は12~15歳です。食べ過ぎる傾向があるので食事の管理や、運動量もある犬種なので満たしてあげられるように一緒に散歩や運動をして長く生きられるようにしていきましょう。
ビーグル
ビーグルの歴史
ビーグルは、スヌーピーのモデルとなったことで有名ですね。優れた嗅覚で獲物を追いかける猟犬でした。歴史は古く、古代ギリシャでウサギ狩りに用いられていたハウンドドッグの末裔と言われています。その後、ヨーロッパに渡りイギリスでビーグルの祖先はヘンリー7世やエリザベス1世の時代に品種改良が進みました。
エリザベス1世は、自分の所有していた小型の猟犬たちを「歌うビーグルたち」と呼んで、ジェームス1世は妻に送った手紙に「親愛なる小さなビーグルへ」という書き出しを綴ったそうです。ビーグルという名前の由来には諸説ありが、フランス語やケトル語で「小さい」という意味、またフランス語で「大声で鳴く」という意味からきたとされています。その後、1890年イギリスで犬種登録され現在に至ります。
ビーグルの特徴
日本のジャパンケンネルクラブでは、理想体高を33~40cmと定めています。アメリカでは15インチ(40cm以下)と13インチ(33cm以上)の2つのサイズに分けられています。体重は体高に応じた重量で9~11kgが理想です。
被毛のカラーは、「トライカラー」「レッド&ホワイト」「レモンカラー」などがあります。
ビーグルの飼い方
ビーグルは見た目よりも運動量の多い犬種です。1日1時間以上の散歩をしてあげてください。食べ過ぎる傾向があるので食事の管理も注意が必要です。短毛種なのでお手入れは楽です。週に1度ブラッシングをしてあげましょう。
ビーグルは、もともと獲物を見つけたり、集団で吠えて獲物を追い込む仕事をしていましたので、体のわりに大きな声で吠えます。集合住宅などでは近隣トラブルにならないように躾が必要です。集中力があまりないため、躾は根気よく行いましょう。ただ、猟犬だったのでリーダーと認識すると、とても従順な犬です。
垂れ耳なので耳の掃除も定期的にニオイや耳垢などチェックして行ってください。
ビーグルは得意の嗅覚を働かせて、地面のニオイを嗅ぎ始めると、用心深く探索し、急に走り出すかもしれません。散歩中に何かを探すようにニオイを嗅ぎ始めたら、リードをしっかりと持って対処できるようにしておきましょう。
ビーグル
ビーグルのかかりやすい病気
・椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間でクッションの役割を担っている椎間板。その椎間板が損傷し、脊髄を圧迫して起きる疾患で発症すると痛みや麻痺により歩行が困難になります。後ろ足が立たない、跛行がみられるなどの症状がみられます。段差などは極力減らし、床には滑り止めの施されたマットやカーペットを敷くように心がけましょう。
椎間板ヘルニアの詳しくは、こちらをどうぞ
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・外耳炎
耳垢や細菌などにより発症する耳の病気です。垂れ耳のビーグルは定期的に耳の掃除をしてあげましょう。その時には耳の中を傷つけないように注意が必要ですのでお医者さんやトリマーさんに相談するのも良いでしょう。汚れ、臭いが強い、首をしきりに降る、耳を常に掻く症状がみられたら病院で診てもらいましょう。
・クッシング症候群
腎臓のそばにある副腎から分泌される「コルチゾール」というホルモンが過剰に出て、体に悪影響を及ぼす状態をクッシング症候群と言います。進行すると免疫力が低下し、膀胱炎や皮膚炎にかかりやすくなったり、糖尿病を併発したりします。
症状としては、・水をたくさん飲む・尿の量が増える・胴体の左右対称で毛が抜ける・毛艶が悪くなる・筋肉が萎縮する・お腹が膨れる・皮膚が黒ずむなど。
治療法は、原因が副腎にあるか脳下垂体にあるかで違ってきます。
脳下垂体にある場合は、腫瘍が小さければ投薬治療です。基本的に完治する病気ではないので、生涯に渡り薬を飲み続けなければいけません。腫瘍が大きい場合は、放射線治療や外科手術によっての摘出を行うこともあります。ただし、脳下垂体の手術は難しいため、受けられる病院は限られます。
副腎に腫瘍がある場合は、副腎摘出手術になります。他の臓器に転移している場合は、手術が出来ない場合もあります。
まとめ
狩猟犬として活躍していたビーグルは、獲物を長い時間追いかけられる体力をもっています。お迎えを検討される時は、散歩や遊びといった運動の時間を多く取り入れられるか考えてください。運動できないでストレスがたまると、見た目以上の大きな声で吠えたりします。
たくさん遊んであげてコミュニケーションをとり、主従関係を深められたら最高のパートナーとなることでしょう。
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