大型犬のラブラドールレトリバーは、性格も良く世界中から愛され人気のある犬種です。賢い犬なので、躾もしやすく飼いやすいのも人気の理由ですね。
この記事では、ラブラドールレトリバーの性格、寿命、かかりやすい病気までを ご紹介していきます。
目次
ラブラドールレトリバーの性格
ラブラドールレトリバーの性格は、穏やかで賢いのが特徴的です。狩猟犬として活躍していたので活発で、走ったり泳いだりと運動が大好きです。服従心もあり、自分で考えて行動する能力も高いです。攻撃性は少なく、順応力が高いことも飼いやすい点ですね。そのため、介助犬や警察犬・麻薬探知犬・災害救助犬として活躍しているラブラドールレトリバーが多いのも頷けます。
ただ、活発で運動好きなため、遊びたい一心で悪気なく、人や動物に飛び掛かったりすることもある個体もいるので根気よく躾けることが大切です。
ラブラドールレトリバーには、狩猟犬として活躍するアメリカンタイプという血統と、ドッグショーなど品評会用に用いるイングリッシュタイプという血統の2種類がいます。性格は、大きく分かれませんがアメリカンタイプは作業犬として能力重視のため、活動的で若干、神経質な性格です。イングリッシュタイプは、品評会に出るため外観重視で、比較的に大人しい個体が多いです。
ラブラドールレトリバーの寿命
ラブラドールレトリバーの平均寿命は10~14歳です。大型犬の中では、やや長生きな犬種ですね。猟犬だったので運動量も多いため、ストレスを溜めないよう散歩や運動を多く取り入れてください。
ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーの歴史
原産地はカナダのニューファンドランド半島。16世紀頃、ニューファンドランドに入植してきた人たちのセントジョンズレトリバーがラブラドールレトリバーの先祖と言われています。セントジョンズレトリバーは、半島の漁師たちの使う網を回収したり、網から落ちた魚の回収したりといった仕事をしていました。
1820年頃に漁師たちの仕事をサポートする、セントジョンズレトリバーの姿を見ていたイギリスの貴族が鴨などの水鳥猟の猟犬と用いるため、イギリスへ持ち帰りました。その後、貴族たちにより繁殖、交配が進められ19世紀末には、現在のラブラドールレトリバーに近い形となります。
アメリカやカナダでは、登録数ベスト3に常にランクインするほどの人気ぶりです。
ラブラドールレトリバーの特徴
体高はオスが56~57cm。メスが54~56cm。体重は30kgが多いようです。体長は体高より少し長く、短毛種。垂れ耳で体格は骨太で筋肉質です。
先祖のセントジョンズレトリバーは黒のみでしたが、繁殖によりラブラドールレトリバーの毛色は、黒、イエロー、チョコレートの3色があります。
ラブラドールレトリバーの飼い方
ラブラドールレトリバーは、活発な性格から体を動かすことが大好きです。散歩は1日2回、30分~1時間程度の散歩が必要です。大型犬のため、成犬になると体も大きくなり力も強くなります。散歩時のリードはしっかり持ち、急な動きにも離さないように注意しましょう。また、ドッグランなどに積極的に行って、走り回らせたり、ボールやフライングディスクで知的な遊びもストレス発散に繋がります。
賢いので躾はしやすいですが、飼い主さん側がぶれずに、躾けることが大切です。褒めたり、褒めなかったり。叱ったり、叱らなかったり曖昧だと、混乱しますので注意しましょう。
短毛種なので、被毛のケアは比較的楽です。ただし、ダブルコートなので普段は、ボディチェックも兼ねて定期的にブラッシングしてあげましましょう。換毛期は、毎日ブラッシングがベストです。シャンプーは1~2ヶ月に1回程度。
ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーのかかりやすい病気
・股関節形成不全
歩行時に ふらついたり、座り方がおかしいとい症状がみられます。遺伝的要素や偏った栄養、また運動も原因とされます。大腿骨を受け止める くぼみが浅かったり、通常は丸い大腿骨の先が変形したりして上手く関節が噛み合わず歩行の異常として症状が出ます。
治療法としては、内科的治療と外科的治療があります。内科的治療は、消炎鎮痛剤やレーザー治療で痛みを和らげ、安静にしている間に体重を適正になるまで減らしていきます。外科的には、「骨盤 3 点骨切り術」「股関節全置換術」「大腿骨頭切除術」などがあります。犬の年齢や、症状、関節の状態などを考慮し、方法は異なります。
・悪性リンパ腫
リンパ球という細胞が増殖し悪性腫瘍(がん)となったのがリンパ腫です。犬の場合の多くは体のリンパ筋が腫れてきます。
腫瘍の発生部位によって変わりますが、消化器系は下痢や嘔吐、食欲不振。骨髄などの箇所では貧血、血中に腫瘍細胞が見つかる。胸部付近では呼吸の異常などの症状がみられます。
治療法としては、抗がん剤を投与する科学療法治療となります。シニア期を迎えたら定期健康診断をしましょう。
・胃拡張、胃捻転
胃が拡張して、ねじれを起こし疾患です。フードや水などの液体、ガスなどを急速に摂取して溜めることにより胃拡張を起こし胃捻転を起こします。一気に食事を済ませてしまうことで胃拡張が起きやすいのでフードの与え方には注意が必要です。また、食後すぐの運動は胃拡張を誘発します。
大型で胸の深い、グレートテンやジャーマンシェパード、ゴールデンレトリバー、ドーベルマン、ボクサー、ラブラドールレトリバーなどが多く発症します。
完全に予防することは難しいですが、食事を1日2〜3回に分けて与えたり、1度に大量の食事を与えないなど管理するのが重要です。
・外耳炎
症状は、耳が臭う、赤くただれる、耳を振ったり耳を痒がり掻く仕草をします。
原因として挙げられるのはアレルギー、異物混入、ダニ、水などが入るなど。垂れ耳の犬種はかかりやすいようです。外耳炎は慢性化しやすく治りにくいので治療には長期間かかる場合が多いです。
治療は消炎剤や、かゆみ止め。感染に対する治療薬の投与があります。
ラブラドールレトリバー
まとめ
ゴールデンレトリバーのように大型で、穏やかな性格のラブラドールレトリバー。賢く躾けもしやすい犬種ですので、広いスペースを確保できる住環境でしたら、飼ってみたくなる魅力的な犬種ですね。
従順なので素晴らしいパートナーとなるでしょう。
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