ネザーランドドワーフ、性格・寿命・飼い方・病気

皆さんがご存知のキャラクター、ピーターラビット。そのモデルになったのがネザーランドドワーフです。

ネザーランドドワーフは小型のウサギで、清潔で匂いも少なく飼いやすいと小動物の中でも人気のウサギです。

そんなネザーランドドワーフを、この記事では性格や寿命、飼い方やかかりやすい病気までをご紹介いたします。

ネザーランドドワーフの性格

とても人に懐きやすく、飼い主さんと良い関係を築けます。固体にもよりますが、強気な性格で独立心が旺盛な子もいます。

ウサギの中でも頭が良い方で、豊かな感情表現も魅力的で、機嫌を損ねると床を後ろ足で叩いたり、唸って気分を表すようになります。懐くまで少し時間がかかっても根気よく、オヤツをあげる時などに名前を呼んで撫でてあげると、理解し寄ってきてくれるようになります。懐いてきたら、頭を撫でてくれと催促したり、喜ぶような仕草を見せます。

ネザーランドドワーフの寿命

ネザーランドドワーフの平均寿命は5~10歳と言われています。13歳以上も生きた例もあります。

ウサギの全般的に言える事ですが、臆病でストレスに弱い動物なので、少しでもリラックスできるような環境を作ってあげましょう。

ネザーランドドワーフの歴史

ネザーランドドワーフは、２０世紀初頭のオランダで作出された品種です。イギリス原産のポリッシュと小型の野生のウサギで交配されたのが起源です。それ以降、交配を重ね様々な毛色のネザーランドドワーフが生まれました。

現在のネザーランドドワーフは温和で友好的な固体が多いですが、初期のネザーランドドワーフは攻撃的な性格だったので、その後  数世代の品種改良を重ねて現在に至ります。これは、作出当初に小型の野生ウサギを交配に用いたことが要因と考えられています。

ちなみに、ネザーランドはオランダ、ドワーフは小人という意味。その名の通り、オランダの小さなウサギです。

ネザーランドドワーフ

ネザーランドドワーフの特徴

耳は短く小さく、鼻は短く顔が丸い。体重は、オス・メスともに0,8~1.2kg。ウサギの中でも小型の種で、体長も26cmです。体が小さいので、スペースもいらず一人暮らしのマンションでも飼いやすいですね。

毛色は、ブルー・ブラック・チョコレート・ライラック・チンチラ・セーブルポイント・リラック・オパール・シルバー・スモークパールなど、全部で30以上のカラーがあります。被毛はアンダーコートの密度が他種よりも非常に高くロールバック(毛並みの逆に撫でても、ゆっくりと元に戻る)という性質を持つ。

ネザーランドドワーフの飼い方

ネザーランドドワーフは、短毛種です。春と秋に換毛期があるので、換毛期には１日１回のブラッシング、換毛期以外は週に１度のブラッシングを行いましょう。

大人になる前の 赤ちゃんから子供の頃は、寒さに弱いのでヒーターで24〜26℃を保ってあげましょう。

トイレは、まずウサギ自身が場所を決める習性があります。ご飯の場所から離れた角にトイレを設置してあげてください。トイレ以外の場所でした場合は、すぐに片付けて消臭スプレーで匂いを消してあげましょう。基本的にウンチは我慢ができないため多めにみてあげてください。トイレの場所にウサギ自身のオシッコの匂いのついた砂や紙を入れてあげたら覚えやすくなります。

好奇心旺盛なネザーランドドワーフは、３０分ほどケージから出して部屋を散策させてください。

ネアーランドドワーフの飼育用品

・ケージ

安心してくつろげる場所です。快適な広さと必要なグッズを用意してください。目安としては、餌や水場などを入れても、自由に動き回れるくらいの広さを確保できる広さがあれば良いです。

・保温ヒーター

季節や室温など環境に合わせて使い分けられる両面(高音・低音)ヒーターが便利です。

・エサ

年齢に合わせた専用のエサを用意してください。

・エサ入れ

重量があり、ひっくり返らないもの。

・牧草

主食は牧草です。飼い始めは、ショップで与えていたものと同じものが理想的です。

・牧草入れ

牧草を入れるための食器です。固定式がおすすめです。

・給水ボトル

お皿は、ひっくり返ったり衛生的ではないので給水ボトルの方が良いです。

・トイレ

固定式で省スペースの三角のものがおすすめです。

・トイレ砂

木くずを固めたウッドチップを敷いて使います。

・ブラシ　　

春と秋の換毛期に毛が抜けます。ペット用のブラシでブラッシングしてあげてください。

その他に、買っておくと便利な物をご紹介します。

・キャリー　　病院などへ行く時の移動用のもので、バック式のものが便利です。

・爪切り　　ウサギは定期的に爪切りが必要です。

・消臭スプレー　　オシッコなどのニオイを消臭できるスプレー。

ネザーランドドワーフ

ネザーランドドワーフのかかりやすい病気

・毛球症

ネザーランドドワーフは、飲み込んだ毛を口から吐くことができないので、毛球症にかかりやすいです。抜け毛が多い換毛期には注意が必要です。

・ソアホック

ウサギには、犬や猫の足裏にある肉球がありません。皮膚に直接、床があたり その摩擦で毛がすれて抜けやすくなります。脱毛した部分の皮膚が炎症を起こし、血が出たりします。

肥満により体重が増えたり、爪が伸びていたり、床の材質が固いなどが原因となります。

予防としては、体重が増加しないように適切な体重管理、伸びすぎないように定期的に爪を切る、滑りやすい床材をジョイント式のカーペットに替えるなどして対策をしてください。また、ストレスからくるスタッピング(足をタンタンと床を蹴る仕草)しないように、ストレスのない環境を作ってください。

毛が抜けてソアホックを発症しているようなら、早めに病院へ行ってください。内服薬の投与や薬の塗布などの処置をしてもらいましょう。

まとめ

ウサギの中でも小さいネザーランドドワーフ。躾もしやすい種類ですので、一人暮らしの女性などには人気の種ですね。あなただけのピーターラビットを迎えてみては いかがでしょう。