犬のダックスフンドやコーギーのような胴長短足の容姿の個体がよく知られています。マンチカンは陽気で好奇心が強く、短い足でも活発に動き遊び好きです。人や他のペット、猫とも上手く接するので犬との生活や多頭飼いも可能です。そんなマンチカンの性格や寿命、病気について見てみましょう。
目次
マンチカンの性格って?
性格はとても穏やかです。おとなしい性格が多いので他の動物や猫と一緒でも買うことができます。
大きな音や慣れていないことに敏感で神経質で臆病な面があります。
ただ、好奇心は旺盛で元気に走り回ります。人にも慣れやすく初めて会う人にも懐くことが多いのが特徴です。留守番も平気なマンチカン。忙しい人や外出の多い飼い主さんにも向いています。
マンチカンの寿命は?
マンチカンの平均的な寿命は10〜13歳とされています。一般的な猫に比べ少し短めですが猫の平均寿命の15歳を超えて生きたマンチカンもいます。健康管理に留意し長生きできるようにしましょう。
マンチカンの歴史
胴長短足の猫は1900年代から世界で確認されていましたが、第二次世界大戦を境に姿を確認されず消滅したとされていました。戦後1950年代ロシアで1960年代にはアメリカと各地で足の短い猫が見つかりました。1983年アメリカで保護された猫から本格的に胴長短足の猫が交配をスタートさせ、近親交配の遺伝子疾患リスクを軽減させるため、多くの猫と異種交配が行われました。
その後、1995年に国際的な血統認定機関TICAでマンチカンとして認定されました。
マンチカンの特徴
体が小さく足が短いのが特徴です。マンチカンは普通の猫くらいの足の長いタイプも存在し短足タイプのマンチカンは全体の2割ほどと言われています。
平均体重は2〜4kg、毛色はクリーム色や白、黒や茶などありますし単色だけでなく複数の色を持つものが多いのも特徴でバリエーションが豊富です。毛が長いものもいれば、短い毛の種類も存在します。
マンチカンの瞳の色も様々で、多いのはアンバー(黄色味を帯びた茶色)、グリーン(青緑)、ヘーゼル(少し茶色がかった緑)など。片方ずつ色が違うマンチカンも存在します。
マンチカンの飼い方
短毛のブラッシングは生え変わる季節ごと、長毛はツヤや健康を保つため、こまめにブラッシングをしましょう。
パワフルでスピィーディーに動くマンチカン。おもちゃやスペースは十分に用意してあげてください。
また、短い足で身体を支えるには負担がかかります。平均体重を維持できるよう体重管理には気を配り、食生活に注意しましょう。キャットタワーの高さは低めに調整しましょう。
マンチカンのかかりやすい病気
・骨軟骨異形成症
主に四肢の関節に起こる病気で手首や かかとに骨瘤(こつりゅう)と言われる硬い骨の塊ができることがあります。できないケースもありますが、進行すると慢性的な関節炎の原因となります。
遺伝的な疾患ですので、決定的な予防法はありませんが、激しい運動は極力控え、居住スペースの段差を無くし、カーペットを敷いたりして、足にかかる負担を軽減する環境を作ってあげてください。
痛みのある場合は、消炎鎮痛剤を使って痛みや炎症を緩和します。放射線治療は効果的ですが、設備が必要なため治療できる病院が限られます。外科的治療の手術は、骨瘤を取り除く手術で全身麻酔が必要です。
・多発性嚢胞腎症
腎臓に異常な嚢胞ができる遺伝性の病気で、進攻したら腎不全の症状が出ます。水を飲む量が増えたり、オシッコの量も増えます。普段より多飲多尿には注意が必要です。進行すると嘔吐や脱水、貧血を起こし尿毒症になることもあります。
残念ながら、現時点で完治する治療法はありません。内科的治療として血管内や皮下に点滴をし水分補給を行い脱水症状を改善します。投薬治療では、リン吸着剤や血圧降下剤を使用し、腎機能を温存させる治療をおこないます。
・肥大型心筋症
心臓の筋肉が肥大、肥厚することで心臓の動きが悪くなり不整脈による突然死や血栓の発生など起こりやすくなります。早期発見が難しい病気なので元気がないなど運動量が減ってきたら検査してもらいましょう。
発症の原因が分かっていないため、予防は難しいです。治療についても心筋症を止める薬はありません。心筋症に伴って起こる症状を緩和させる薬の投与をおこないます。
肺に水がたまっているときには利尿剤を、循環不全を解消するために血管拡張薬や強心剤などを用いたりした、治療を行います。胸水が溜まったときには、胸水を抜く処置が行なわれることもあります。また、血栓の症状がおこっている場合、外科的処置や、血栓を溶かす薬を使うかで出来るだけ早く血栓を取り除きます。
・慢性腎不全
肝臓の機能が徐々に低下していくことで起こります。高齢猫の死因上位にあげられる病気の一つです。主な原因は加齢に伴う肝機能の低下です。6~7歳ごろから少しづつ腎機能の低下が始まり、3分の2が機能しなくなってからようやく症状が現れるので、早期発見は難しい病です。最初に症状として現れるのは水をよく飲み、たくさんオシッコをします。多飲多尿を繰り返すので尿の色も薄く、匂いもあまりしなくなります。その後、食欲減退、体重の減少と進行し、やがて尿毒症になり体温が低下し死に至ります。
慢性腎臓病は完治させることができないので、進行を遅らせる治療になります。腎臓に負担をかけないようにする内服薬の投与。タンパク質や塩分などを制限した食事など。脱水などの場合は、皮下点滴の処置もおこないます。
まとめ
被毛や目の色、足長・短足など いろいろなタイプがいるマンチカン。遺伝子病のリスクを最小にするため、いろんな猫種と交配した結果ですが一般的に好奇心旺盛で遊びが好きなので、飼い主さんは たくさん遊んであげて思い出もたくさん作りましょう。
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