チーターやヒョウを小さくしたようなベンガル。野性味あふれる美しい模様も魅力の一つですね。
この記事では、ベンガルの性格や寿命、特徴や飼い方、かかりやすい病気まで紹介します。
目次
ベンガルの性格
ベンガルは野性味あふれるワイルドな外見から「懐かなそう。」「飼いにくそう。」と、たくさんの方から思われがちですが、意外にも見た目とは違い穏やかで、のんびりとしていて甘えん坊です。社交的な性格なので人間の子供や赤ちゃんとも仲良くできます。
一匹狼のように感じますが、他の猫や飼い主さんとくっついているのが大好きな猫です。
骨格や筋肉が発達していて運動量は多く、遊びが大好きです。運動ができるよう十分な部屋のスペースが必要です。一般的に猫は水が嫌いですが、ベンガルは水遊びも大好きです。
ポイント
熱帯雨林など湿地帯に生息するアジアンレオパード(ベンガルヤマネコ)の血筋をもつベンガルは、濡れることが苦になりません。反対に水が顔にかかったり、手足が濡れても喜んで遊びます。お風呂好きなベンガルもいるようです。
ベンガルの寿命
ベンガルの平均寿命は13~15歳と一般の猫の平均ほどです。どんな猫にも当てはまりますが、長く一緒に暮らしていくには「ストレスを与えない、ためさせない」のが一番です。そのためにも一緒に遊んであげてください。
ベンガルの歴史
1970年代、アメリカのカリフォルニア大学で猫白血病の研究がおこなわれていました。その研究でヤマネコとイエネコの交配が行われました。
同じころアメリカのブリーダーのジーン・ミルズへ大学で交配された子猫を渡され、自分がヤマネコ、アジアンレパードキャットとイエネコを交配させて生まれた猫を交配させ、ベンガルの基礎ができました。
ベンガルの特徴
頭はやや小さく、丸みを帯びた くさび型をしています。少し吊り上がった目のアーモンド形でアイラインがあるのが特徴です。
体長は55~80cm。オスは5~8kg、メスは3~5kg。やや大型の猫種で、がっしりとして筋肉質な体です。
毛色はブラウン、シルバー、ホワイトの3色に3つの模様の組み合わせが基本となります。
①スポットと言われる、小さな黒い斑点がある模様。
②ロゼットと言われる、黒い枠がドーナツのようにつながる模様(ドーナツ以外にハーフ型、パウプリント型、ジャガー型があります)。
③マーブルと言われる、体の黒い部分が多く地色と混ざり合い大理石のような模様。
ベンガルは、短毛種です。数はすくないですが長毛も生まれることがあり、別の猫種として予備の登録がされています。
ベンガルの飼い方
ベンガルの被毛は密生していますがシングルコートなので、ボディチェックも兼ねて1日1回はブラッシングする程度で十分です。
骨格や筋肉が発達しているベンガルは、他の猫種に比べて運動量は多いです。十分なスペースが必要で、キャットタワーの設置も考慮してください。非常に活発なため、一緒にたくさん遊んであげられる飼い主さんに向いています。
賢く、観察力があるので しつけは難しい方ではありません。
ベンガルのかかりやすい病気
・ストレス性神経障害
ベンガルは、ストレスからくる神経障害にかかりやすいようです。ストレスをかかえる一因として考えられるのは【運動する場所がない・運動するスペースが狭い】、【飼い主さんがかまってくれない・かまいすぎる】、【急にトイレの場̪所が変わった】など様々です。まず症状として現れるのが脱毛です。ストレスにより、同じ箇所を舐め続けるため毛が抜け落ちてしまいます。改善策としては、ストレスの原因を取り除くことです。症状が現れる前に変化が無かったか、運動量を賄えるだけのスペースの確保されているか、最近は留守がちで遊んであげてないかなど考えて改善してください。
・ベンガル網膜症
ベンガルだけに見られる疾患で、生後2か月頃から網膜の光受容器が変性し失明の可能性もある病気です。早期治療で進行を抑えることもできるので、暗い所で見えづらいような症状が出たら、すぐに動物病院で相談しましょう。
予防法はありませんが、自然発生で発症した遺伝性の病気であるため、この病気を発症した個体を繁殖に使用しないことが予防の第一歩です。有効的な治療法もありません。
・ピルビン酸キナーゼ欠損症
「ピルビン酸キナーゼ」という酸素が欠乏してしまい、赤血球に異常が起こる病気です。慢性的な溶血性貧血を起こし、息切れや食欲不振のような症状が出ます。
予防法はありませんが、遺伝的な場合は、発症した個体を繁殖に使わないことも、今後の予防に繋がります。治療法としては、医師の診察を受け、症状が軽度の場合は、激しい運動を避けながら注意観察しましょう。重症の場合は、激しい貧血が見られます。激しい運動を避けるのが基本ですが、骨髄移植という選択肢もあります。ですが、移植してくれるドナー猫を見つけなくてはいけません。また、手術費用や手術自体の危険性などを考えると現実的ではありません。
環境やストレスも影響されると考えられていますので、居住空間や生活環境から、ストレスを取り除いてあげることも重要なことです。
まとめ
上の画像でも見られるように見た目はワイルドで、ヒョウのような柄は魅力的ですね。
被毛は、光沢があり絹のような滑らかさです。性格も穏やかなので飼いやすいでしょう。猫と遊んであげられる方は、是非ベンガルを お家に迎えられては いかがでしょうか。楽しいPET LIFEになるでしょう。
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