アメショーの略称、愛称で呼ばれるアメリカンショートヘア。1990年頃から日本でも流行り始め、今では一般的によく見かけるようになりました。そんなアメリカンショートヘアの性格や寿命を知ってみましょう。
目次
アメリカンショートヘアの性格
明るく陽気で賢いアメリカンショートヘア。好奇心は非常に旺盛で 動くもの身の回りの全ての物に興味を持っています。子猫の頃からシニアになっても続きます。
他の猫や犬とも仲良くなれますので先住犬や先住猫がいても飼いやすいようです。小さい子供の遊び相手もできるので言うことなしの性格ですね。ただ、個体によってはベタベタ触られるのを嫌がる子もいます。
好奇心も強く活発で部屋中を遊びまわるのが大好きです。飼い主さんや他猫と過ごすのが大好きなので多頭飼いにも向いた猫種です。あまり鳴かないのでマンションなど集合住宅でも飼いやすいでしょう。
アメリカンショートヘアの寿命
アメショーの平均寿命は12~13歳。人で言うと70~80歳くらい。一般的な猫の平均が14.3歳なので若干 短いようですが体重管理、健康管理をしてあげて長く生きていられるようにしてください。
アメリカンショートヘアの歴史
17世紀にイギリスよりメイフラワー号でアメリカに渡ったとされています。イギリスではブリティッシュ・ショートヘアと呼ばれネズミの駆除をしていてアメリカでも駆除に重用されていました。
アメリカンショートヘアの特徴
平均体重はオスが4~7kg。メスが3~6kg。運動神経は抜群ですが、太りやすいので こまめに体重をチェックしてあげてください。
ネズミ駆除をしていたので体つきはガッチリしています。日本では一般的なシルバークラッシックタビー(銀に黒の渦模様)の他にも白、クリーム、赤、茶、青、縞模様と様々な色があります。
短毛種で他の猫に比べ毛は硬く、しっかりしているので抜け毛が少ないです。少ないと言えども週に2~3回はブラッシングしてあげてください。季節の変わり目は換毛しますが多くないので毎日のブラッシングをしてあげるだけで容易に取り除けます。
アメリカンショートヘアの飼い方
太りやすい傾向にありますので食事の管理は大切です。よく動き回りますが食事の与えすぎはよくありませんし、少なすぎてもダメです。体重に合わせた給餌量を調整して与えてください。
運動量がある猫種なので出来れば広い部屋でキャットタワーなど設置したり、たくさんのオモチャで遊んであげてください。
ポイント
筋肉質な体のアメショー。子猫の頃の食事でポイントは良質なタンパク質を与えてください。成長期が止まるのは4歳ごろと言われています。1歳を過ぎても栄養価の高い食事を与えてあげるのですが、食欲旺盛な猫なので太りやすいためフードに記載してある量を与え、カロリーの調整を行ってください。
アメリカンショートヘアのかかりやすい病気
・肥大型心筋症
心臓の筋肉が肥大、肥厚することで心臓の動きが悪くなり不整脈による突然死や血栓の発生など起こりやすくなります。早期発見が難しい病気なので元気がない、咳をしたり口で呼吸している、呼吸困難、運動量が減ってきたなどの症状が現れたら検査してもらいましょう。
・多発性嚢胞腎
遺伝的にアメショーには多発性嚢胞腎のリスクが高いようです。腎臓に多くの嚢胞ができ、腎臓の機能がすこしずつ低下していく病気です。多くは3歳前後から発症し加齢とともに、嚢胞が増え腎臓が大きくなり機能が弱っていきます。
症状としては、多飲多尿、食欲不振、体重の減少と腎不全のようになります。
結果から言うと決定的な治療法は今のところ存在しません。腎不全と同じ治療なりますが、腎不全の治療も回復目的ではなく失われた腎機能は復活できないので、現在残っている腎臓の機能を悪化させないようにする目的の治療となります。
・尿石症
特にシュウ酸カルシウムという尿石ができやすいようです。頻尿、血尿、排尿障害が見られたら医師の診察を受けましょう。
予防として水分を十分に摂り、食生活はミネラル・ビタミンの含まれた物を適正な量を与えることです。カロリーにも気をつけ、定期的に尿検査を行われた方が良いです。
治療は、尿道に結石を超音波で破砕したり、カテーテルを尿道に通し処置をしたりします。尿石の場所や大きさによって手術をおこないます。その後は尿石を出来にくくするように内科治療や食事療法になります。
・肥満による糖尿病
糖尿病になると膵臓から分泌されるインスリンのバランスが崩れ、血糖値をコントロールできなくなります。水を多く飲んだり、多尿になったりします。治療は、食事療法、インスリン注射と人と同じような療法になります。インスリン注射は基本的に1日2回なので飼い主さんが、ご自宅で注射します。
まとめ
性格の欄にもありましたが、人の子供や他の犬・猫とも仲良くなれるしお手入れも簡単なので初心者の方でも飼いやすい猫です。多頭飼いにも向いています。これを機にアメショーを家族の一員に迎えてみてはいかがでしょう。
注意ポイント
猫全般に腎不全などの腎臓病は多いですが、アメショーはリスクが高いので、普段から飼い主さんの注意が必要です。また、肥満になりやすいので糖尿病や関節炎のリスクも高まります。体重管理とともにストレスを溜め込まないように十分な運動をさせてください。健康管理も飼い主さんの責任として行ってあげてください。
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