ダックスフンド同様に胴長短足の体型が特徴のコーギー。かつては牧羊犬として活躍していました。ウェルシュコーギーには2つの種類があります。では、その種類の違いや性格や寿命を見てみましょう。
目次
ウェルシュ・コーギーの性格
とても活発で運動が大好きです。牧羊犬だったので賢く飼い主さんをよく観察しています。ただ、昔の名残で羊を追い込むために大きな声で吠えていたので吠えグセもつきやすく幼犬からの躾が肝心です。出来たら褒めて、悪いことをしたら反応しないようにしましょう。また、羊や牛のかかとを噛んで群れを統制していたため噛みグセにも注意が必要です。
飼い主さんにはとても忠実で飼い主さんにもよく懐きますので飼いやすい犬種とも言えます。
ウェルシュ・コーギーの寿命
ウェルシュ・コーギーの寿命は12〜14歳。長生きしてもらうために かかりやすい病気にも気をつけて普段からの健康チェックをしてあげましょう。
ウエルシュ・コーギーの歴史
「コーギー」という名は、原産地のイギリスはウェールズ州のウェールズ語で「犬」という意味です。
ウェルシュ・コーギーには「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」と「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」の2つの種類があり、同じイギリスのウェールズ州原産で容姿も似ているので混同されますが、それぞれ独自に開発された犬種です。1935年にアメリカのケンネルクラブは別々の犬種に分類しました。
1936年、イギリスの国王ジョージ6世が王女にペンブロークをプレゼントしたことで世界的に有名になりました。それ以来、エリザベス女王はコーギーを長年 飼い続けています。日本で飼われている多くはペンブロークです。
ウエルシュ・コーギーの特徴
体重は10〜12kg。体高は25〜30cm。
被毛は直毛で硬く、粗いのが特徴。毛色について、ペンブロークはセーブル、フォーン、ブラック・アンド・タンに限ります。白地はあってもなくてもかまいません。 カーディガンでは、色はどのような色でも認められますが、白の多いことは認められません。
参考
ペンブロークの多くが昔の牧羊犬の風習で幼い時に尻尾を切るようです。日本では断尾を禁止されてはいません。ただ、欧州などでは禁止されている国もでてきています。
ウエルシュ・コーギーの飼い方
下毛のあるダブルコートなので抜け毛が多くブラッシングは、週に2〜3回程度は行ってください。
攻撃的な面は少ない犬種ですが、運動量が少なかったりしてストレスが多くなると攻撃的になります。とても賢いウェルシュコーギーは一度教わった事に対して自分で判断する能力に長けています。
ガッチリした筋肉質で競技でも活躍するほどですので運動量が必要です。朝晩1時間程度の散歩をしてあげましょう。好奇心旺盛なので室内での遊びも多く取り入れてあげてください。
頭の良いコーギーですので吠えグセ、噛みグセがつかないように子供の頃から、ちゃんと躾をしていきましょう。
ウエルシュ・コーギーのかかりやすい病気
・椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間でクッションの役割を担っている椎間板。その椎間板が損傷し、脊髄を圧迫して起きる疾患で発症すると痛みや麻痺により歩行が困難になります。後ろ足が立たない、跛行がみられるなどの症状がみられます。段差などは極力減らし、床には滑り止めの施されたマットやカーペットを敷くように心がけましょう。
・変性性脊髄症(DM)
遺伝子の変性によるもので、体内で発生した活性酸素などのストレスを除去するタンパク質に異常が起きることが関係しているといわれています。後ろ足をすり足のように歩いたり、後ろ足の交差など症状が現れ進行すると前足にも症状が現れ動かなくなります。歩き方が少しおかしいな?と感じたら早めに受診しましょう。
予防することが難しい病気です。現時点では、有効な治療法が確立されていませんが、症状の似ている神経疾患等を除外するために検査をおこない、対処することが大事になります。椎間板ヘルニアなどの神経疾患では運動は症状を悪くしてしまうのですが、変性性脊髄症は、動ける状態ではリハビリさせることが推奨されています。補助的な治療で、サプリメントやビタミン剤を投与することもあります。
・股関節形成不全
股関節が発育途中で形態的な形成的な異常を起こす病気です。生後4~12ヶ月頃に発症しやすいのですが、2~3歳頃になって症状が現れることもあるので日ごろから観察しましょう。散歩や運動を嫌がったり、横座りをする、フラフラ歩いたり、腰を振って歩いたり、途中で座り込んだりの症状が見られたら早めに受診しましょう。
治療法としては、内科的治療と外科的治療があります。内科的治療は、消炎鎮痛剤やレーザー治療で痛みを和らげ、安静にしている間に体重を適正になるまで減らしていきます。外科的には、「骨盤 3 点骨切り術」「股関節全置換術」「大腿骨頭切除術」などがあります。犬の年齢や、症状、関節の状態などを考慮し、方法は異なります。
・フォンビレブランド病
止血異常を起こす遺伝子疾患で、手術中や外傷を負った時などに血が止まらなくなります。出血が予想される手術や検査前には輸血を予めしておく必要があります。症状により、タイプ1~3に分かれます。
タイプ1は、フォンビルブランド因子の量的な低下が原因で止血異常を起こします。
タイプ2は、フォンビレブランド因子の質的な異常が原因。
タイプ3は、フォンビレブランド因子が完全に欠損することが原因。
遺伝性の疾患なので、予防対策としてフォンビレブランド病の犬を繁殖に使わないことが重要です。過剰に出血が起こった場合は輸血をおこないます。
治療は、タイプ1と2はホルモン剤を使用し、血管に貯まったフォンビレブランド因子を一時的に放出させるのに有効です。ただし、タイプ3に関しては効果がありません。
まとめ
牧羊犬として活躍していたコーギー。また、エリザベス女王にも寵愛されるほどイギリスでは愛され、日本でもコーギーのファンが多く飼いやすい犬種とも言えます。
ただ、どの犬種でもそうですが甘やかしすぎて育てると手に負えなくなるので小さな時から躾は正しく行い良い信頼関係を構築して楽しいペットライフを楽しみましょう。
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