スコティッシュフォールドの魅力は折れ曲がった耳でしょう。この耳は、子供の頃は立っていて 成長するにつれ折れ耳となっていきます。『フォールド』とは英語で『折れ曲がり』という意味です。
目次
スコティッシュフォールドの性格
のんびりと穏やかで感情を表に出さず人にもよく懐きます。また、子供や同居する動物とも相性が良いので安心です。基本的に人懐こいのですが個体によっては抱かれるのを嫌がることもあります。甘えたがりなので長い時間 留守番をさせるとストレスになるので注意しましょう。運動量は少ない方なので集合住宅でも飼いやすいです。
スコティッシュフォールドの寿命
平均寿命は10~13歳と言われています。猫の平均寿命が14~15年ですからスコティッシュフォールドは2年ほど短命と言えます。しかし、飼い主さんのお世話で長生きさせてあげましょう。
スコティッシュフォールドの歴史
スコティッシュフォールドの歴史は、1961年にスコットランドにある農家で生まれた1匹の白い猫から始まりました。その猫はスージーという名前で折れ耳でした。スージーは1963年に出産したが複数の子猫もスージーと同じく折れ耳でした。そこから計画的な繁殖が始まりました。その後、1971年に数匹の折れ耳猫はアメリカの遺伝子学者のもとに渡り品種改良が続けられ、1994年『スコティッシュフォールド』の名称を与えられ一猫種として公認されました。
スコティッシュフォールドの特徴
体格はずんぐりとしています。長毛、短毛の2種類で丸い顔、丸い目、折れ曲がった耳。体重は平均4kgと中型の猫です。鳴き声は他の猫よりも小さいです。座る姿の特徴としてプレーリードッグのような座り方を見せます。『スコ座り』と言われ愛らしい姿なのですが後足や腰、股関節に障害があるかもしれないので注意しましょう。
体長は約60cm、体重は3~6kgが一般的です。
スコティッシュフォールドの飼い方
長毛タイプの場合は週に2~3回以上のブラッシングが必要です。短毛タイプは定期的なブラッシングを行いましょう。折れた耳は汚れが溜まりやすいのでこまめに掃除してあげましょう。
耳の中に汚れが溜まりやすくなります。週に1度の頻度で掃除をしてあげましょう。
初めて家に連れて帰った時は、最初のトイレが肝心です。一般的に猫はすぐにトイレを覚えてくれます。落ち着いてきてソワソワしたり床をゴソゴソと掻くようなしぐさを見たらトイレと決めた場所に連れて行ってください。万一、間に合わなかったらオシッコを消臭スプレーで掃除してください。匂いが残っているとトイレだと勘違いします。
スコティッシュフォールドのかかりやすい病気
・骨軟骨異形成症
軟骨に奇形を起こす遺伝子を持っているので耳以外にも奇形が生じることがあります。関節に痛みが発生し跛行がみられます。
遺伝的な疾患ですので、決定的な予防法はありませんが、激しい運動は極力控え、居住スペースの段差を無くし、カーペットを敷いたりして、足にかかる負担を軽減する環境を作ってあげてください。
痛みのある場合は、消炎鎮痛剤を使って痛みや炎症を緩和します。放射線治療は効果的ですが、設備が必要なため治療できる病院が限られます。外科的治療の手術は、骨瘤を取り除く手術で全身麻酔が必要です。
・尿石症
シュウ酸カルシウムという尿石ができやすいです。頻尿、血尿、排尿障害の症状がみられたら医師の受診をしましょう。
予防として水分を十分に摂り、食生活はミネラル・ビタミンの含まれた物を適正な量を与えることです。カロリーにも気をつけ、定期的に尿検査を行われた方が良いです。
治療は、尿道に結石を超音波で破砕したり、カテーテルを尿道に通し処置をしたりします。尿石の場所や大きさによって手術をおこないます。その後は尿石を出来にくくするように内科治療や食事療法になります。
・多発性嚢胞腎症
腎臓に異常な嚢胞ができる遺伝性の病気で、進攻したら腎不全の症状が出ます。水を飲む量が増えたり、オシッコの量も増えます。普段より多飲多尿には注意が必要です。また、定期的な健康診断も受けましょう。
この病気は、遺伝性の病気のため、予防法はありません。子猫の頃から注意し観察しましょう。
残念ながら完治する治療法は、見つかっていません。腎機能が低下している場合は、慢性腎臓病と同じ治療をおこないます。内科的治療は、静脈点滴や皮下点滴を施し、尿を出させ老廃物を排出させます。他にリンを体内で利用できなくする、リン吸着剤や降圧剤を投与します。
注意ポイント
スコティッシュフォールドは、耳が折れています。耳の中が蒸れて外耳炎などの耳の病気になりやすいので、定期的に耳の中を掃除したりニオイを嗅いだりしてください。
まとめ
比較的に運動量の少ない猫種なので運動不足から太ることもあるので体重の管理をした方が良いでしょう。
人に甘えたり懐きやすいので初心者の方でも飼いやすいでしょう。
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