ドイツで猟犬として活躍していたダックスフンド。人との信頼関係も築きやすく従順です。多頭飼いにも向いている犬種で初心者にも飼いやすいので性格などを理解してご家庭に迎え入れ豊かなペットライフを過ごしましょう。
ダックスフンドと濁点がつくのは英語読みで、原産のドイツでは「ダックフント」と呼びます。
目次
ミニチュアダックスの性格
マズルが長いので嗅覚に優れていて勇敢で好奇心が強く活発です。頑固なところもありますが賢く順応性が高いため躾はしやすく初心者には飼いやすい犬種です。また、社会性もあるので多頭飼いもしやすいと言われます。
初めて会う人や物音に吠えてしまう面があります。猟犬だったので人からの指示は、理解し従いやすいので幼い頃から正しい躾によって吠え癖も直すことは可能でしょう。
毛質によっても異なり、スムースヘアーは頑固で負けず嫌い、ロングコートは明るく友好的、ワイヤーヘアーは協調性が高い性格が特徴です。
ミニチュアダックスの寿命
小型犬のミニチュアダックスは約13歳~16歳で18歳くらいまで生きる長寿な͡コもいるようです。
ダックスフンドは、肢が短く体高が低いので夏場の散歩は、熱中症に繋がります。早朝や夕方以降の涼しくなってきてからの方が良いでしょう。長生きしてもらうために飼い主さんは健康管理を しっかりとしていきましょう。
ミニチュアダックスの歴史
ダックスフントの原産はドイツ。16世紀にはスタンダードダックスが猟犬としてアナグマを狩るために胴長短足に作られました。19世紀以降、イタチ・ウサギなどを狩るためにミニチュアダックスが誕生しました。胸が発達していて筋肉質で引き締まった体格です。日本でミニチュアダックスはトイプードルやチワワに次ぐ人気となっています。
ミニチュアダックスの特徴
サイズはスタンダード・ミニチュア・カニンヘンと3種に分かれます。
体長は体高の約2倍の胴長短足の体型で垂れ耳。サイズはジャパンケンネルクラブによると体重はスタンダードで9~12kg、ミニチュアは生後15か月を経過した時点で5kg以下・胸囲35cmが理想、カニンヘンは生後15か月を経過した時点で体重3.2~3.5kg以下・胸囲30cm以下となっています。
毛質はスムースヘアード・ロングヘアード・ワイヤーヘアードの3種類があります。
毛色は単色でレッド・ブラウン(チョコレート)・イエロー・クリーム・バイカラー(2色)・シューテッド・ダップル(大理石模様)ワイヤーヘアードにいたってはワイルドボアカラー・テッドリーフ(枯葉色)・ソルトアンドペッパー(ゴマ塩色)など様々な色があります。
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ミニチュアダックスの飼い方
性格的に活発で遊び好きです。散歩もしっかりと行い遊びの時間も十分作ってあげるとよいでしょう。子犬の頃から多く外に連れて行き社会性を身につけさせましょう。そうすることで成犬になると飼い主に従順で扱いやすい犬種となります。
夏場の散歩は体高が低いので早朝、夕方の日が落ちてからにしましょう。
ちなみに私、グッチーは、仕事柄 帰宅時間が遅いので夏場は深夜に行っています。
換毛期は毛が凄く抜けるのでブラッシングは毎日必要です。暖かい季節になると我が家のワンちゃんたちは全員サマーカットにします。お手入れが楽になりますね。
メモ
私の家の子は1日2回ご飯をあげています。去勢・避妊手術してから肥満傾向だったので、昼は手作りの寒天と市販のドライフード。以前はリンゴ・サツマイモ・ニンジンを食べやすいように砕いて寒天やオカラと混ぜてあげてましたが、10歳を過ぎたころに動物病院の先生から高齢になので、糖分の摂取が多いと言われ、リンゴやサツマイモを与えるのをやめ、寒天&ドライフードのみにしました。
夜は、ドライフードと缶に入ったフードを給餌量を見て与えています。
ミニチュアダックスのかかりやすい病気
・椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間でクッションの役割を担っている椎間板。その椎間板が損傷し、脊髄を圧迫して起きる疾患で発症すると痛みや麻痺により歩行が困難になります。後ろ足が立たない、跛行がみられるなどの症状がみられます。段差などは極力減らし、床には滑り止めの施されたマットやカーペットを敷くように心がけましょう。
そのビリーが、よくリラックスした時にする伸び伸びポーズです(下記の画像です)。他に飼っている3匹は、このように後足を後方へ伸ばして伏せた状態にはならないのですが。このような伏せをする子は、ヘルニアになりやすいと言われます。
・外耳炎
耳垢や細菌などにより発症する耳の病気です。垂れ耳のミニチュアダックスは定期的に耳の掃除をしてあげましょう。その時には耳の中を傷つけないように注意が必要ですのでお医者さんやトリマーさんに相談するのも良いでしょう。汚れ、臭いが強い、首をしきりに降る、耳を常に掻く症状がみられたら病院で診てもらいましょう。
治療は、軽度の場合は点耳薬を処方されたりします。重度の場合は耳の中の洗浄に数回の通院が必要です。
・パターン脱毛症
先天的な問題で、耳介部など脱毛がみられます。特徴としては多くが左右対称に生じる脱毛症です。
原因は、解明されていません。治療としては薬やサプリメントの投与になります。
注意ポイント
体長が長いため、腰や股関節などへの負担が大きくヘルニアなどの関節疾患にかかりやすい犬種です。高所、階段の昇降、滑りやすい床の歩行・走行、肥満・抱き方には注意が必要です。
夏の日中は地面が熱く照り返しが強いので体高が低いミニチュアダックスは熱中症などになりやすいです。朝晩の涼しい時間帯の散歩が望ましいです。垂れ耳の犬種なので定期的な耳掃除が必要です。
まとめ
参考
私は3頭のミニチュアダックスを飼ってきました。最初に迎えた子は腎不全で亡くなりましたが、あとの2頭はチワワ1頭と仲良く暮らしています。二番目に迎えた子は7歳の時にヘルニアの手術をしましたので部屋には対策をしました。
①ソファにはペットショップで座椅子のように傾斜が付くスロープを付ける。
②反対側のひじ掛けから飛び降りた時に緩衝材として厚めのクッションを重ね敷く
③常に歩き回って移動する居間の滑りやすいフローリングの床にはジョイント式のマットを敷く
以上のように足腰に負担が少ないようにしたので参考にしてみてください
ミニチュアダックスフンドは古くから猟犬として活躍していたため人との信頼関係が築き易い犬種ですので小さいころからコミュニケーションをたくさんとりましょう。初心者にも飼いやすいので慣れてきたら多頭飼いも可能です。愛情たっぷりに育てれば思い出もたくさん増えることでしょう。
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