あなたの愛犬が病気や事故で、あなたの目の前から居なくなるのは辛いですよね。私たちもそうですが、愛犬や愛猫にも寿命があります。寿命を少しでも伸ばして、長く一緒に居られるように、普段からの体調管理をしたり予防に努めたいものですね。
この記事では、私が最初に飼ったミニチュア・ダックスが腎不全で亡くなった経過や、予防などをお伝えします。
ミニチュアダックスのスヌープが腎臓病!?
2016年9月21日 一週間ほど前から年長者であるスヌープ(Mダックス11歳♂)が食欲も少なくなり、散歩も他の3匹より遅い気が…11歳とシニア犬だからかな?
休みだったので、午前中イオン動物病院 熱田へ。いつもの先生は休みなのか、初めて見る先生だ。症状を説明すると『年齢も11歳と高齢なので腎臓などが起因しているかもしれません。血液検査とレントゲンを撮らせてもらうので夕方迎えに来てください。』と言われ一度、スヌープを預け一人で帰宅。
そして夕方…診察室へ入り検査結果を聞く。『やはり、腎臓が弱っています。数値は異常に悪い。本日、投薬と点滴をします。三日間、朝に連れてきて夕方迎えに来てください。無理でしたら入院させますが24時間体制ではないので万が一の場合は責任がもてません。できれば本日、一緒に帰ってもらって様子を見て欲しい。数値からすると 本日、急に容態が悪化する場合もあるので…その場合は緊急病院へ走ってください。』思いもよらない説明に体から力が抜けそうになりました。そして涙が出そうになるのを堪えました。
上記の画像は、その日に渡された血液検査の結果表です。
矢印の箇所に先生の字で『慢性腎不全に伴う消化器疾患(中等〜重度)』と赤ペンで書かれています。
見にくいかもしれませんが、赤枠で囲んだBUN尿素窒素とCreクレアチニンという項目で異常に数値が高くなっています。
BUN尿素窒素の数値が高いと腎機能の低下を表し、Creクレアチニンの数値が高いと腎機能障害を表すそうです。そのために、脱水症状になり膵臓の状態も良くないとのことです。
自分を恨みました。なぜ、もっと早くに病院へ連れて行かなかったのだろう…。
翌日、朝一番で病院へ行きスヌープを預けて仕事へ。夕方迎えに行くと『毎日の送り迎えも大変だろうし、入院したほうが長い時間点滴を受けられるので』と入院をすすめられ預けることになりました。
そして3日後の夕方に迎えに行く。腎臓の数値は下がって良くなったが、膵臓の数値が下がらないのでステロイドを投与することになり3日間続けて入院をすすめられました。退院が1日伸びて4日目に。
先生から電話で『膵臓の数値は高いのですが、すごく元気なので退院しても良さそうです。』と、早速お迎えに。
入院して一番、今日が元気そうでした。退院を待っている間に病院の隣にあるイオンPETで犬用の乳母車を購入。下の画像が乳母車です。因みに人間の赤ちゃんのベビーカーを作っている、コンビというメーカーが作っているそうです。金額は当時の値段で3万円(税別)でした。
検査結果は、膵臓の数値は1000から700に下がっているが、腎臓の値が40から120台に上がっているので薬を一種類増やしますとのこと。入院もすすめられたが元気そうなので、連れて帰っって様子を見ることに。
帰宅して、食欲はあってビックリするくらいガツガツと食べました。
ところが、翌日の夜!元気がなくなりご飯も食べなくなりました。水をたくさん飲ませてオシッコさせてください。と言われていたが、水も飲まないしオシッコも少ない。
朝一番で病院へ。預けて仕事へ行き夕方、病院へ戻る。朝よりも元気が無く弱々しい…。そして入院。
腎不全以外にも、喉に腫瘍が!!
翌日、病院から電話が!『容態が急変したのではないのですが…固形の食べ物が食べられないので、水溶性のものを与えたら吐き出すので、レントゲン撮ったところ気管に腫瘍ができています。麻酔もかけられないし、神経が集まる場所なので手術自体もできない。経過を見るしかないが、悪性の可能性が高いです。』腎臓が悪くて、そのうえ腫瘍ができるなんて…絶望的でした。
そして3日間、病院へ行きながら奥さんと話し合いました。先生がすすめるのは点滴を継続して入院を続けるですが、病院ではストレスも溜まるだろうし、点滴で命を伸ばすことはできても治ることがないならば、本人が一番安心して落ち着ける自宅で最後を迎える。その間は、自宅で皮下点滴をすることに決めました。
ついには肺炎まで患う…
10月7日に一時退院。ほとんど食べず痩せ細って歩くのもおぼつかない日が続きました。10日に病院へ行き、翌日11日は朝から息が荒いので病院へ。『喉の腫瘍が邪魔をして水や流動食を飲み込む際に誤飲して肺炎を起こしています。抗生剤を打ちます。ただ、肺の中の細菌は残るので増殖するか、腫瘍が大きくなり呼吸ができなくなるか、尿毒症で毒素が脳や全身に回り、そのまま息を引き取るか…もって1週間、短くて2〜3日ではないでしょうか。』と最期を宣告されました。
12日フラフラしながら自分でトイレに行こうとします。
13日歩けません。オムツを履かせます。ほとんど一日中寝ています。
14日夜、足が冷たい。息は微かにしている。あけて15日、スヌープは静かに11歳の寿命を終えました。いままで、ありがとう。家に来てくれて家族になれて幸せだったよ、本当にありがとう。
スヌープの全身の毛は、シルクのように滑らかで、撫でると撫でている自分の心までもが癒されるような毛質の男の子でした。
腎臓病の予兆
今回、スヌープが腎不全で亡くなる内容を記事にしましたが、振り返ってみると症状が出る以前に、予兆が現れていたように思います。
それは、亡くなる1〜2年ほど前から、それ以前よりも水をよく飲むようになりました。ここが一番のポイントではないでしょうか。なので、その分 多くオシッコもしていました。ただ、スヌープ自体が他の3匹の犬よりも普段から ある程度溜めてからオシッコするようなコだったのであまり気に留めませんでした。
でも、腎臓が悪くなると水をたくさん飲んで、毒素を尿と一緒に出そうと体が働くので、多飲多尿となるそうです。
注意!!
普段よりもたくさん水を飲むようになったり、オシッコをたくさんするようになったら、病院で診てもらいましょう!
まとめ
6~7歳ごろから少しづつ腎機能の低下が始まり、3分の2が機能しなくなってからようやく症状が現れるので、早期発見は難しい病です。最初に症状として現れるのは水をよく飲み、たくさんオシッコをします。多飲多尿を繰り返すので尿の色も薄く、匂いもあまりしなくなります。その後、食欲減退、体重の減少と進行し、やがて尿毒症になり体温が低下し死に至ります。
最初の愛犬を亡くしてしまい、当時は夫婦2人ペットロスでした。いろんなことが悔やまれます。なぜ、もっと早く気づいてあげられなかったのか?もっと早く受診させてあげなかったのか?
でも、いつまでも悲しんでいたら天国のスヌープまで悲しむと思うので、いま生きている3匹の愛犬、ビリー・キース・ジュエルを日々 観察し、異変に早く気づいてあげようと思っています。
みなさんも、犬を迎えられたら愛犬を注意深く観察し接してあげてください。最後まで読んでいただいて ありがとうございました。
犬を迎える準備はこちらをご覧ください。
-
犬を迎えるための準備【19アイテム】
最近、お家時間が増えてきてワンちゃんや猫ちゃんを飼う方が増えてきているそうです。 でも、初めて犬を飼うにしても必要なものは何を買っていいのか… そんな初めてワンちゃんを家族として迎え入れるために用意し ...
続きを見る