ブサカワな顔のパグ。そんな愛嬌たっぷりなパグの性格などを知って愛犬として迎える犬種の候補にしましょう。初心者でも飼いやすく人気があります。そんな子の性格や寿命、かかりやすい病気など見ていきましょう。
目次
パグの性格
陽気で人懐こく遊び好きです。無駄吠えが少ないのでマンションなどでの飼育も向いています。フレンドリーな性格ですが頑固でマイペースな面も持っているので厳しすぎず粘り強く何度も繰り返し教えてあげましょう。穏やかで攻撃性も少なく世話好きなため小さな子供のいる家庭でも飼われています。
極端に淋しがり屋ではないので 留守番も大丈夫です。ただ、人懐こいので番犬には あまり向きません。独立心があるため自分の意思を通そうとします。食事にも執着が強く好きな物ばかり与えると普段のドッグフードを食べなくなり偏食がちになります。
サービス精神旺盛なパグは飼い主さんを喜ばせることが大好きなので明るく楽しい時間をたくさん作れるでしょう。
パグの寿命
寿命は小型犬としては平均的な12~15年といわれています。
病気の項目にも記してありますが、壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)には注意が必要です。発症から数日で死に至ることがある怖い病気です。一生を通して健康管理は大切ですが老いてくると免疫力も低下し体力も落ちるので食事の量などを管理し運動などにも気をつかいましょう。
パグの歴史
パグは古い歴史をもつ一種で、祖先は紀元前2000年前の古代アジアにいたとされ、もとはチベットの寺院で飼育されていたとされチベタンスパニエルとペキニーズを交配して小型化されたそうです。
その後、中国にわたり紀元前400年頃に王室で魔除けとして大切に飼われたとされ美術品などにも登場します。
そして、東インド会社によってヨーロッパに渡り貴族の間で広まりナポレオン皇帝の妻・ジョセフィーヌ、イギリスのウイリアム3世、ロシアのエカテリーナ2世などもパグを飼っていたことで知られています。日本には16世紀ごろに伝えられたとされています。
パグの特徴
ジャパンケンネルクラブ(JKC)では理想の体重が6.3~8.1kgとされています。パグはスクエアな体躯とガッチリした筋肉質です。耳は前に垂れたボタン耳、短く巻いたローズ耳とあります。尻尾は固く巻いてるのが良いとされます。鼻が短いためイビキをかく個体がいるようです。
被毛はブラック、シルバー、アプリコット、フォーンの4色。フォーンは金色がかった毛色でブラック以外は鼻、顔、耳、頬、前頭部に黒が入る個体が多いようです。トリミングの必要はないのですがダブルコートなのでブラッシングは こまめに行いましょう。顔のシワや耳に汚れが溜まりやすいので臭くならないようにタオルなどで拭いてあげることをお勧めします。
パグの飼い方
パグは活発ではないので太りやすいため1日2回の散歩や部屋で十分に遊んであげてくいださい。暑さには弱いので熱中症にならないようにし冬場も短毛のため服を着させての散歩が良いでしょう。
明るく人懐こいですが、小さい頃から甘やかしすぎると頑固な面が強く出てしまいます。根気よく繰り返し教えて、ちゃんと出来たら しっかりと褒めてあげてください。
参考
パグに限らず短頭犬種は夏季の期間、飛行機に乗れないんです。ANAは乗ることが出来るようですが問題が起きても責任は負いませんとなります。また、ワンちゃんは通常、荷物扱いなので飼い主さんとは同乗できません。荷物と一緒の部屋で運ばれます。※海外の航空会社では体重やケージの大きさによって飼い主さんと同乗出来る所もあります。
パグのかかりやすい病気
・壊死性髄膜脳炎
原因不明で突然けいれんを起こし倒れ意識障害や旋回運動、昏睡など起こすようになります。特にパグで多く発症し重症化するためパグ脳炎とも呼ばれます。
予防法は無く、初期症状の場合はステロイド剤、抗てんかん薬の投与となります。また、脳圧を下げる薬を与えたりします。重症化すると誤謬性肺炎を起こしやすくなりますので併せて治療する場合があります。
・軟口蓋過長症
のどの上の肉が垂れ下がってきて気道を狭くなってしまいます。元気な時も いびきやフガフガという呼吸音はしますがゼイゼイという呼吸を頻繁にするようでしたらお医者さんに診てもらった方が良いでしょう。
先天性のものなので予防はできませんが、肥満になると呼吸ができにくくなりますので、体重の管理は大切です。外科的治療で軟口蓋を切除することがあります。
・鼻腔狭窄
パグやシーズー、ペキニーズなどの短頭種に多くいびきのような音のある呼吸をしていたら鼻腔狭窄の可能性があります。呼吸困難になるほどの重度の場合は、手術で鼻腔を広げます。
予防法は無いのですが、軟口蓋過長症と同じく肥満にならないように、体重を管理しましょう。また、過度な運動をさせずに熱中症にも気をつけましょう。
鼻腔狭窄症の治療は、レーザー治療が一般的です。レーザーだと、犬にとって熱によるダメージが少ないです。
・大腿骨頭壊死症(レッグぺルテス)
虚血性大腿骨頭壊死とも言い、股関節に異常をきたす病気です。大腿骨が成長期に関節周辺に炎症が起こり大腿骨頭への血液供給が悪くなり壊死してしまう病気です。跛行の症状がみられ、1歳未満で発症することが多いです。
原因が不明の為、予防は難しい病気です。軽度の場合は、内科的治療をおこないます。鎮痛剤の投与や、レーザー治療で痛みを抑えて管理します。改善が無い場合や、進行して悪化している場合は外科的治療になり、大腿骨頭の切除手術をおこないます。
・膿皮症
犬の皮膚に常に存在するブドウ球菌が異常に増えた時に炎症を起こす皮膚の病気です。シワの中を清潔に保たないと、フケや老廃物が溜まり これをエサに菌が繁殖します。高温多湿の時期に起こりやすいので抗菌シャンプーなどを使いケアし、ひどいようなら医師の診察を受けましょう。ただ、過度にシャンプーしすぎると皮脂を落としすぎるので注意が必要です。
治療は、抗生物質の薬を投与します。表在性膿皮症だと3週間、深在性膿皮症の場合は1~3ヶ月の服用で良くなる場合が多いです。それでも改善されない難治性のケースもあります。
まとめ
警戒心も少なく、無駄吠えもあまりしないので番犬には向きませんが、明るく陽気なパグは、性格的にいい子なので大切に育てると、最良のパートナーとなるでしょう。
顔や体のシワは汚れが溜まりやすいので皮膚病にならないように こまめに拭き取り楽しいパグとの時間を過ごしましょう。
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