最近、人気の猫種でランキング上位に入るノルウェージャンフォレストキャット。
名前にもあるように古くからノルウェーにいる猫です。では、ノルウェージャンフォレストキャットの性格や寿命、かかりやすい病気、飼い方などを見ていきましょう。
目次
ノルウェージャンフォレストキャットの性格
とっても大人しく、穏やかな性格です。新しい環境になれるのは苦にならないようです。寒く厳しいノルウェーの環境で育ったからでしょうか。滅多に鳴くこともないので、集合住宅などのマンションでも飼いやすいでしょう。
また、子供や他の動物とも仲良くできるので先住犬や先住猫がいてもOKですし、多頭飼いも大丈夫な猫です。甘えん坊でもありますが、一定の距離感を保つ傾向もあり飼い主さんが目の届く場所にいるだけで満足します。留守番もできます。
子猫の頃は、とても活発です。高い所や遊ぶことが大好きなのでタワーキャットがあると喜ぶでしょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの寿命
ノルウェージャンフォレストキャットの寿命は約14~16歳。一般的な猫の平均寿命よりも若干 長生きのようです。
遺伝性の疾患は少ないと言われていますので丈夫な方です。食事や健康管理に気をつけて更に長生きしてもらいましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの歴史
ノルウェージャンフォレストキャットの起源は、毛色のパターンがヨーロッパに少ないトルコ系の特徴が強く11世紀にトルコより持ち込まれたのではないかという説があります。
寒さの厳しいノルウェーで育ったノルウェージャンフォレストキャットは寒さに非常に強い猫種です。第二次大戦後、ノルウェーでは頭数の減少に陥りました。1970年代に頭数確保の意識が高まり、世界中に広まることになりました。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
ノルウェージャンフォレストキャットの体つきは、木登り好きのため骨太で筋肉質です。頭は逆三角形でタフト付きの耳、目はアーモンド形のつり目。
オスは4.5~7.0kg。メスは3.5~5.5kg。
過酷な環境で育ってきたため、被毛はフサフサのキレイなダブルコートが特徴的です。アンダーコートはノルウェーの寒さから身を守るため十分な厚みがあります。防水性の高いオーバーコートを持持っています。
毛色はブルータビー&ホワイト、ブラウンタビー&ホワイト、オレンジタビー&ホワイトなどのバイカラーが一般的です。他にブルーなど1色だけのノルウェージャンフォレストキャットもいます。
ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方
ノルウェージャンフォレストキャットは、サイズが大きい長毛種なので、成猫として十分に成長するのに約3年ほどかかります。しっかりとした骨格と均整の取れた筋肉、長く美しい被毛のために質の良い食事を心がけましょう。
ただ、太りやすい傾向でもありますので適度な運動が必要です。運動不足にならないよう大きめのキャットタワーを用意して引き締まった体型を作れるようにしましょう。
被毛の手入れは、1日1回ブラッシングして抜け毛を取り、通気を心がけてください。ノルウェージャンフォレストキャットの毛は、防寒防水の用途も兼ね備えていますので薄く皮脂に覆われています。シャンプーせずにいると皮脂汚れで黒ずみ、落ちにくくなります。通常、月に1度はシャンプーしてください。
子猫の頃は、毛も少ないく汚れにくいですがシャンプーは成猫になる前に、慣れさせるために行ってください。ブラッシングも耳や歯などのお手入れも同じで、子猫の頃から慣れさせておきましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気
・糖尿病(Ⅵ型)
グリコーゲンの合成、分解に必要な酵素のうち先天的な障害があり、起こる非常に稀な病気です。筋肉や肝臓に使用しないグリコーゲンが蓄積し、筋肉や肝臓に障害が起きます。肝臓の肥大、低血糖による痙攣、しびれ、赤茶色の尿など症状が見られたら医師の診断を受けましょう。
予防法はありませんが、発病した猫を繁殖に使わないことで、今後の発症する猫を減らす予防に繋がります。決定的な治療もありません。食事療法として、急激な血糖値の変動を起こさないようにし、低血糖を予防します。
・毛球症
毛球症は、毛づくろいをする際に飲み込んだ毛が少しづつ胃で毛の塊になります。ノルウェージャンフォレストキャットのような長毛種は、飲み込んだ毛が毛玉になりやすく毛球症になりやすいです。嘔吐などの軽度な症状であれば市販の物でも対処できますが、頻繁な吐き気、食欲不振、下痢、元気がない、発熱などの症状があると腸閉塞や腹膜炎などを併発すると切開手術になりえません。日々のこまめなブラッシングを心がけてください。
・ピルビン酸キナーゼ欠損症
「ピルビン酸キナーゼ」という酸素が欠乏してしまい、赤血球に異常が起こる病気です。慢性的な溶血性貧血を起こし、息切れや食欲不振のような症状が出ます。
予防法はありませんが、遺伝的な場合は、発症した個体を繁殖に使わないことも、今後の予防に繋がります。治療法としては、医師の診察を受け、症状が軽度の場合は、激しい運動を避けながら注意観察しましょう。重症の場合は、激しい貧血が見られます。激しい運動を避けるのが基本ですが、骨髄移植という選択肢もあります。ですが、移植してくれるドナー猫を見つけなくてはいけません。また、手術費用や手術自体の危険性などを考えると現実的ではありません。
環境やストレスも影響されると考えられていますので、居住空間や生活環境から、ストレスを取り除いてあげることも重要なことです。
まとめ
「森の妖精」と言われるノルウェージャンフォレストキャット。大きな体と反して、大人しく穏やかでちょっぴり甘えん坊です。あまり鳴かず、声も小さいためマンションでも飼いやすく、先天性の疾患も少ない飼いやすい猫種ですね。
アナタも、人気急上昇中のノルウェージャンフォレストキャットを家に迎えてみては いかがでしょうか。
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