ペットは家族です。その家族が亡くなった悲しみは深くツライいものです。4年前に初めて飼った愛犬を腎不全で亡くしました。
最善の形で送ってあげたい。飼い主さんなら誰しもが思うことです。今回は、亡くなっておこなう葬儀や火葬、その前後についてご紹介します。
目次
ペットの葬儀と前後
上の画像の彼はミニチュアダックスの『スヌープ』です。2016年10月15日に11歳で亡くなりました。慢性腎不全でした。
1ヶ月ほど前から体調を崩して、お医者さんからは長くないと言われていたので、覚悟はしていましたがいざ亡くなると凄く悲しくて、ツラくて、いたたまれない気持ちでいっぱいになります。
ただ、そうは言っても悲しみに浸ってばかりはいられません。
そうです、お葬式をしてあげなくては…
ましてや、初めて飼った犬なのでどうしてあげたら良いかわかりませんでした。
まずは、ペットの葬儀をどうするか?
⑴自分で自治体の運営する火葬場へ連れて行く⑵ペットの葬儀業者に依頼する
の2つから選択することになります。
⑴自治体による火葬
自治体のよってはペット用の火葬場を持っていない所もあります。また、一般のゴミとして焼却される地方もありますので、お住まいの自治体に確認をしてみましょう。
また、火葬後のお骨を他のペットのお骨と一緒に供養することや、お骨の一部を返却してもらえることもできるなども各自治体によって違うようです。
私の住む名古屋市の場合は、他のペットとの合同火葬で、立ち合い・お骨拾い・お骨の返却はおこなっていないようです。
料金はペットの大きさ(重さ)・飼い主さんが名古屋市在住か否かによって異なります。
⑵ペット葬儀業者による火葬
●合同火葬
火葬業者が自宅まで引き取りに来て、その後は他のペットと合同で葬儀・火葬をおこないます。お骨は返ってこないのが一般的です。その後は合同で供養されるようです。
●個別一任火葬
火葬業者が自宅まで引き取りに来て、個別で火葬しお骨は骨壺に納められ返却されます。(業者に一任しますので火葬・お骨拾いはできません)
●個別立ち合い火葬
火葬業者が自宅まで引き取りに来て、個別に火葬してもらい、立ち合いも可能です。また、家族でのお骨拾いをおこなう形式です。
ペット葬儀業者によっては、自社の火葬場までご遺体と一緒に来てもらって火葬をおこない訪問葬儀よりも少し安価になるプランを設けている場合もありますので確認されら良いでしょう。
【料金】
料金は、ペット葬儀業者によって違います。また、火葬のタイプやペットの重さによっても違ってきます。できればペットが元気なうちからでも、予めご自分・ペットに合った業者さんを探しておいても良いかもしれませんね。
葬儀までにおこなうこと
遺体を清めてあげましよう
悲しみが深く落ち込んでいる時ですが、小さなペットの場合は早くから死後硬直が始まります。
早くから手足を曲げておいてあげましょう。普段の小さく丸くなって眠っている時のようにたたんであげてください。
ぬるま湯を使い、かたく絞ったタオルで体を優しく拭いて清めたあと、ブラシやコームなどで毛を整えてあげてください。
遺体を安置します
メモ
用意するもの
段ボール・タオル・バスタオル(毛布)・ティッシュやトイレットペーパー・新聞紙・ペットシート・保冷剤
●亡くなったペットが入る大きさの段ボールを用意します。(亡くなってすぐに段ボールに入れるのは可哀想に思いますが時期が夏場などの暑い時などは腐敗が進まないように保冷剤を施します。)
●その段ボールのそこ部分に体液が浸透しにくいように、ペットシートか新聞紙を敷きます。
●その上にバスタオルや毛布を敷いてペットを寝かせてください。
●保冷剤を遺体のまわりに置いたり(直接触れないようにタオルで巻いてください)、お腹から腐敗が進むのでお腹の下にあるタオルの下に入れてあげてください。保冷剤は約6時間おきくらいに交換してください。
●直射日光などの当たりにくい涼しい場所を選んで安置しましょう。
●時間が経つと肛門からウンチなどが少し出てくる場合がありますのでトイレットペーパーやティッシュなどで拭き取ってください。
安置が終わったら
遺体の安置が済んで用意ができるようでしたら、お花や線香を焚いてあげましょう。また、大好きだったおやつ、好きだったおもちゃ等を供えてあげてください。
個別火葬の流れ
我が家のスヌープが亡くなった時は、日付が変わったばかりの土曜の深夜だったのですが業者さんのホームページに24時間受付と書かれていたので、電話をすると快く応対してくださいました。
葬儀の日は、翌日の日曜午後4時半からとしました。
当日は、秋晴れのよく晴れて風が心地よい日でした。ちょうど午後4時半前に業者さんが来られて小さな祭壇を用意してくださいました。それを遺体の前に置き、本当に最後のお別れをします。
一緒に暮らしていた他のワンちゃんたちは、仲間が亡くなったのをわかるのか、遠くで亡骸を見ていたり、たまに近づいてクンクン匂いを嗅いでみたり。私たちは、体や頭を撫でてあげながら涙が止まりませんでした。
10分ほどしたでしょうか、心を決めて火葬してもらいます。
ワゴン車の荷台部分を改造した火葬車の荷台ドアが開けられ、火葬台のドアも開けられ、安置していた段ボールに再び遺体を入れて、お花と大好きだったキャベツを一枚、一番お気に入りだったおもちゃを一緒に入れてあげます。
自宅は住宅が密集している地域なので、業者さんが気を遣って「ご近所で、火葬されると嫌がるご家庭もありますので、幸い近くに川がございますから土手の方で火葬をおこなってきます。終わり次第また戻ってきます。」とおっしゃってくださいました。
1時間半ほどして業者さんが戻ってこられました。
遺骨は、骨壺にほとんどが入れてもらってあり、自分たちは大きな部分で、首の骨、喉仏の骨、頭の骨を入れてあげます。
業者さんが、後片付けをし終えたら料金を支払って終了となります。時間にしたら2時間ほどです。
●ペット葬儀業者に電話・火葬日時を予約
●業者さんが当日訪問
●最後のお別れをし、火葬
●収骨
●精算
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愛犬が亡くなったので実際に【ペット葬儀110番】で頼みました
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ペットの葬儀後は
お骨が手元にある場合は、お骨の保管をどうするかになります。
お家のお墓があり、そちらに埋葬される場合もあるでしょう。そうでない場合は、遺骨をパウダー状に細かく粉骨して、少量を専用のキーホルダーの中に入れ、身につけたり持ち歩かれたり、また自宅に保管し、残りの粉骨を思い出の海や山などの自然に散骨するという例もあります。
我が家の場合は、いまだに踏ん切りがつかず遺骨全てを自宅で保管しています。
で、毎日お線香を焚いています。
ペットが亡くなってすぐは無理でしょうから、しばらく経ってから仏壇などを揃えていっても良いでしょう。
まとめ
最愛のペットも命あるもの、悲しいですが お別れはいつかやってきます。お別れも最高のものにしてあげたいですよね。
ペット葬儀の業者さんも たくさんあるので、できれば生前から何社か電話などで相談してみても良いかもしれません。料金の追加はないのか?こちらの思いをどの程度聞き入れてくれるのか?など親身に相談に乗ってくれる業者さんの方が良いでしょう。
最後になりますが、別れがくるまで毎日毎日が大切な日です。悔いのないようにペットと過ごしてください。
ペット葬儀について不安なことはなんでもご質問ください【ペット葬儀110番】