日本古来からの犬種『柴犬』。日本犬なので日本人には親しみやすく昔から番犬として活躍していました。最近では豆柴が流行し外国原産の洋犬よりも人気があります。ツンデレが特徴的な愛らしい柴犬の性格などを知ってみましょう。
目次
柴犬の性格
主人に対しては非常に忠実で その他に対しては勇敢で警戒心が強く番犬としては適した犬種です。あまりベタベタせず自立心が強いので初めて犬を飼う人にはあまり向かないと言われています。
とはいえ、日本古来の日本犬です。猟犬でしたし非常に頭も良く、主従関係で生きてきた柴犬ですのでリーダーとして認めたら飼い主さんには従順で命令を待つ犬種です。命令が無いや曖昧だと逆に自分の判断で動く事があるのでハッキリと指示する事が大事です。
なので、幼い頃の躾が非常に大切になります。良い事にはオーバーな程に褒め認めて、ダメな行いにはきちんとした態度で接しましょう。可愛い盛りに甘やかすと将来 手に負えない厄介な犬へと育ちます。その子のためにもリーダーは飼い主さんである事を教え良い関係を作ってください。
柴犬の寿命
柴犬の平均寿命は12~15年ほどで中型犬としては比較的 長寿な方です。ただ、痴呆が出やすいとされているので高齢になってもスローなペースで良いので散歩に連れ出すことが良いでしょう。
柴犬の歴史
日本原産の日本犬の一種です。昔から本州各地で飼われ鳥やウサギなどの小動物の狩猟に用いられました。
明治から大正にかけて猟犬が外国から輸入され、交配されたため交雑化が進み、昭和初期には純粋な日本犬が少なくなりました。そのため、日本犬を絶滅から守ろうとする動きが強まり1928年、日本犬保存会が発足し、その8年後には柴犬が、国指定の天然記念物となります。
その後、戦争が始まり食糧難や、毛皮の調達などで数も少なくなり、ジステンパーの流行も重なって頭数が激減。各地方の土地固有であった芝犬(信州・美濃・山陰)と、縄文柴犬たちを交配させ絶滅を脱します。保存会の方達の努力の結果、現在の柴犬へと落ち着きました。
柴犬の特徴
体高は40~50cm程度体重は10~13kgが平均的。JKCでは雄39.5cm・雌36.5cmを理想とし、それぞれ上下各1.5cmまで許容とされています。耳は立ち耳で巻尾、被毛は短毛でダブルコート。年2回生え変わります。生え変わりの時期は驚くほど抜けるので毎日ブラッシンングを心がけましょう。毛色は赤・胡麻・黒・まれに白。尾の形も左巻き・右巻き・差し尾などあります。
柴犬の飼い方
狩猟犬だった柴犬は、見た目以上に体力があるので毎日しっかりと散歩させてください。1日2回30分以上が目安です。
毛の短い短毛種ですがブラッシングしてあげる事でスキンシップもとれますし、何より体に異常が無いか判断するためにも必要です。そのためには、子犬の頃より体のどこを触っても嫌がらないようにしておきましょう。慣れさせないと、大きくなって攻撃的になります。嫌な部位を触られると唸って威嚇することもありえます。
躾が上手くいかないと無駄吠えや噛みつきの問題行動に出ますのでダメな行動に出た時は一度だけ「ダメ!」と低い声で言ってそれ以上は相手にせず、無視します。良い行動には大きなリアクションで褒めてあげます。そのメリハリで良い事、悪い事を判断します。良い事をすれば飼い主さんも喜ぶし楽しい時間だと認識させましょう。
どちらか言うとツンデレな性格なので適度な距離を保ちます。その距離感から飼い主の行動や雰囲気を見て察知します。そんな関係までいくといいですね。
柴犬の躾や黒柴についてはこちらをご覧ください。
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柴犬のかかりやすい病気
・白内障
目の水晶体が白濁してしまう病気で視力が失われていきます。加齢により症状が進行し、物につまづいたり、散歩を嫌がるようになります。
予防法はありません。内科的治療は、点眼薬で進行を遅らせます。外科的治療は、手術という手段がありますが、進行しすぎて手術が行えない場合もありますし、眼科専門の施術ができる動物病院も少ないのが現状です。
・アトピー性皮膚炎
柴犬は皮膚疾患の多い犬種で知られます。ハウスダストなどの環境抗原に対して起こるアレルギーで重度の痒みが生じます。3歳くらいまでの年代で発症し 口の周り、目の周り、耳、足の付け根、肢先などに症状が現れ脱毛を起こすことがしばしばあります。
症状を軽減させるため、居住スペースの掃除や布団などを干し、アレルゲンを取り除いてください。内科的治療として飲み薬や、塗り薬を処方されます。アレルゲンを注射して体に入れることで、体に慣れさせる治療もあります。
・認知症
日本犬はなりやすいと言われます。夜型の生活になる、同じ場所をグルグル歩く、トイレの失敗が多くなるなどの症状が現れたら認知症の可能性があります。予防や進行を遅らせるといった意味で、ゆっくりで良いので散歩に出て適度に刺激を与え、おもちゃなどの遊びを通じて脳を活性化させましょう。
・僧帽弁閉鎖不全
7歳頃を過ぎた老犬に多くなる病気です。心臓の中で血液の逆流を防ぐために開閉している弁が変形し機能しなくなる病気。全身に充分な血液が送れず息切れを起こします。
予防法は いまのところありませんので、毎日の変化を見逃さないこと。また、シニア期になったら定期検診を受けてください。
内科的治療としては、強心剤、利尿剤血管拡張剤、不整脈治療薬など症状や進行具合を観察し、使用します。外科的治療は、専門の病院で憎帽弁の修復手術をおこないます。
まとめ
日本で猟犬として活躍していた柴犬。なので十分な運動量が必要ですので散歩は朝晩2回の30分以上が理想的です。
赤い色が多い柴犬ですが、最近では黒い黒柴も人気があり増えています。大きく分けて赤・黒・胡麻・白の4色からなる柴犬ですが、どの色も魅力的ですね。
番犬としても適しているので、幼いうちから しっかりとした信頼関係を作りましょう。そうすれば、この上無いパートナーとして付き合っていけるでしょう。
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