女性や年配の方でも飼いやすいとされていますし、日本ではランキングトップ3に常に入るほどの人気です。世界で一番小さな犬種、チワワ。日本の住宅事情にもマッチして愛されています。その性格や寿命、かかりやすい病気など見ていきましょう。
目次
チワワの性格ってどんな感じ?
明るく活発ですが超小型犬のわりに勇敢です。保守的で家族と家族以外の人を区別します。侵入者に対しては敏感に反応し番犬としては優秀です。しかし怖がりでもあるので吠え癖もあります。小さくて可愛い見た目から甘やかしがちになると振り回されかねません。正しく躾を行えば頭の良いチワワは理解し立派に育ってくれるでしょう。
遊びも大好きなので想像以上に運動量を要します。甘えん坊な面もあるので撫でられたりするのが大好きです。時には自ら撫でてくれと前足で飼い主さんの腕をチョンチョンと突っつき催促します。その反面、自立心も強いので留守番も問題なくできます。
オスでは攻撃性が高く やんちゃ、メスは賢く大人しい子が多いようですが個体によって異なります。
チワワの寿命
ペットフード協会の調査によるとチワワなどの超小型犬は15.67歳と平均より長く、特に中・大型犬よりも1.65歳長く生きるようです。20歳まで生きたチワワもいるそうです。
長くなくても良いので毎日 散歩に行ってあげてください。犬も歯肉炎や歯周病を患います。歯磨きを嫌がるようなら歯磨き用のガムやおもちゃから慣れさせていきましょう。
チワワの歴史
古代メキシコにいたとされる「テチチ」が祖先と言われます。
一時は絶滅の危機に瀕しましたが、1850年メキシコのチワワ市という場所で3頭の小さな犬が発見され地名にちなんでチワワと名付けられました。その後アメリカに持ち帰られ小型化の改良がおこなわれました。そして1904年にアメリカケンネルクラブに登録されることになりました。
日本では、1970年ごろから本格的に輸入されるようになり、現在に至っては 毎年登録数の上位に入ります。
チワワの特徴
手足は細く胴体・頭蓋骨はしっかりとしています。耳は立ち耳。理想体重は1.5~3kgの間とされています。超小型犬のチワワは健全性の維持と犬種固定のために体重規定は厳しく基準が設けられており500g未満や3kg以上のものは繁殖犬としては失格となります。
アップルヘッドと呼ばれるドーム型の頭蓋骨が良いとされ、三角形の立ち耳、黒く大きな瞳が特徴的です。被毛は、短毛のスムースコートと長毛のロングコートの2タイプ。いずれも毛は厚く豊富ではないため寒がりです。冬場は服を着せるなどして調整してあげてください。ブラッシングは、ロングコートでは週に2~3回、スムースコートはラバーブラシで適時 行いましょう。
毛色は様々な色があります。しかし、マール(単色の被毛に他色が大理石状に混ざる)は遺伝性の疾患が起こりやすいので繁殖には用いられません。
チワワの飼い方
敏感で知性もあり、独立心も強い犬種です。日本の家屋で飼うには適しています。超小型犬ゆえに過保護に育てると噛みつくようになります。
運動に関しては、超小型犬ですので室内で十分ですが外の環境や人に慣れさせるためにも散歩に出かけてあげるのが良いでしょう。
本来、明るく好奇心の強い性格ですが過保護に育てると無駄吠えの多い子に育ちます。子犬の頃から「ダメなことはダメ」という躾をしっかり行ってください。チワワは頭が良いので、ちゃんと教えればちゃんと覚えてくれます。
チワワは、華奢な体格でもわかりますが脱臼が多いので、高い場所から飛び降りたりさせず床にはカーペットなどを敷きましょう。
チワワのかかりやすい病気
・白内障
目の中の水晶体が白く濁ってしまうことで視力が失われていきます。物にぶつかったり、つまずいたり、散歩を嫌がったりの症状が現れます。
予防法はありません。内科的治療は、点眼薬で進行を遅らせます。外科的治療は、手術という手段がありますが、進行しすぎて手術が行えない場合もありますし、眼科専門の施術ができる動物病院も少ないのが現状です。
・膝蓋骨脱臼
小型犬に多くみられるのが膝の骨のお皿が右ないしは左に外れてしまう膝蓋骨脱臼。片足を不自然に上げていたり動く際にキャンと鳴くような時は診察を受けましょう。
予防としては、足腰に負担がかからないように、肥満防止の食事管理や、滑らないようカーペットを敷いたり対策が必要です。
治療は、内科的治療として内服薬・サプリメントの投薬。レーザー治療を行う病院もあります。外科的治療は、手術となります。進行の程度や年齢など考慮して判断されます。
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うちのコ、チワワのキースが使っているサプリです
このサプリは、うちのチワワが膝蓋骨脱臼になって動物病院で勧められたカプセル状のものです。服用するようになってからは調子が良いようです。
関節軟骨成分」補給に着目した世界ブランドの犬猫用関節サプリメントです。純度99%のグルコサミン塩酸塩と純度100%の低分子コンドロイチン硫酸を使用しています。甘味料や着色料はもちろん、動物性タンパクや保存料も使用していません。より安心して愛犬や愛猫に与えることができます。ペットが食べやすい、パウダーインタイプ。粉末入りのカプセルを開けて、パウダーをそのまま、またはフードに振りかけて簡単に与えられるので、硬いフードが苦手な小型犬や猫でも簡単に摂取できます。パウダーをそのまま、又は少量の水で溶いて食事に混ぜて与えて下さい。※カプセルのままでも給与できます。
・水頭症
脳脊髄液の流れが滞ったり、産生量が増えてしまうことで脳を圧迫し ボーッとしていたり痴呆症状、体の麻痺、歩行異常、同じところをグルグル歩き回るなどの症状が現れます。
予防法はありません。内科的治療は、ステロイド剤など投与して脳圧を下げます。てんかんを起こす場合は、抗てんかん剤を投与します。外科的治療は、脳脊髄液を腹腔に流し脳圧を下げる手術がおこなわれます。
・気管虚脱
気管が潰れて変形し、呼吸困難や酸欠によるチアノーゼや咳などが起こります。初期は軽い咳ですが、ガチョウの鳴くような音を発するようになります。
予防は、肥満や激しい運動を避け首輪をハーネスなどのタイプに変更します。治療は、軽度の場合は気管を広げる薬や、咳止めなどを投与します。重度の場合は、気管を補強する手術や気管を広げる手術があります。
・壊死性白質脳炎
チワワ・パピヨン・ヨークシャーテリアに多い特有の病気です。2kgに満たない体重の発症率が高く、発作、運動失調、姿勢異常などの症状があります。
決定的な予防法は ありません。残念ながら、治療も確立した方法もありません。初期症状には一般的に、ステロイド剤の投与、抗てんかん薬の投与。重症化すると誤謬性肺炎を起こしやすいので、併せて治療します。
注意ポイント
手足が細いチワワは脱臼しやすいので高所への昇降や肥満にならないように日ごろからの注意が必要ですね。食事の管理はもちろん、滑りやすいフローリングにはカーペットを敷いたりしてください。
うちもチワワを1頭飼っていますが、たまにキャンとかん高く鳴くことがあります。動物病院の先生は「後足が脱臼しやすくなっていますから段差のある所から飛び降りたりしないように注意してあげてください。」と言われました。ミニチュアダックスのページでも書きましたが、生活するお部屋はスロープやジョイントマットなどの対策をしてください。
まとめ
日本では人気の犬種をトイプードルと1,2を争うチワワ。小さくても勇敢なので幼い頃から躾をしっかりして番犬として育てましょう。華奢だからと食事を与えすぎると太ってしまうのでフードは適切に与えましょう。
小さな体なのに自分より大きな相手にも果敢に向かっていく面と、実は怖がりな面と両方持ったチワワ。黒く大きな瞳で見つめられると可愛くてたまりません。でも、甘やかしすぎは飼い主さんの言うことを聞かない子になるかもしれません。子犬の頃から遊びを通して躾けましょう。性格を理解して楽しいチワワとの時間を過ごしましょう。
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